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大学新2年生、1年遅れの「入学式」 広島、コロナで20年は開催見送り

2021/3/30 21:45
広島女学院大が新2年生向けに開いた入学式。昨年春に新調したスーツを着た学生が目立った(撮影・田中慎二)

広島女学院大が新2年生向けに開いた入学式。昨年春に新調したスーツを着た学生が目立った(撮影・田中慎二)

 待たせた分の晴れ舞台を―。新型コロナウイルスの感染拡大で昨年4月に入学式を見送った広島市内の大学が、新2年生向けの式典を相次いで企画している。オンライン授業が続くなど、思い描いたキャンパスライフを送れていない学生の「再スタート」を応援する試みだ。

 30日、広島女学院大(東区)の講堂に、4月で2年生となる学生の3割に当たる約90人が集まった。教職員が見守る中、代表の2人が「学業に精励する」と宣言。湊晶子学長は「よき師、よき友との出会いを大切に有意義な学生生活を過ごして」と式辞を述べた。

 感染防止のため校歌や賛美歌は音楽だけ流し、歌詞を黙読するにとどめた。それでも学生は晴れやかな表情。1年前に新調したスーツを着た中野夏紀さん(19)は「コロナに振り回され、大学に来られない日も続いた。やっと気が引き締まった思いがする」と喜んだ。

 広島修道大(安佐南区)は31日、新2年生向けのセレモニーと上級生による歓迎イベントを開く。県立広島大(南区)も4月5日、1年生の入学式に続き、2年生向けの式を執り行う。

 全国大学生活協同組合連合会(東京)が昨秋、中国地方を含む全国の学生約1万1千人を対象に実施した学生生活実態調査では、生活が「充実している」と答えた1年生は前年比32・8ポイント減の56・5%にとどまった。広島市内もキャンパスの閉鎖や遠隔授業が続いた大学が多い。広島修道大は「ここが母校だと実感してもらえる機会にしたい」、県立広島大も「式典を機に新たな気持ちで新年度を迎えてほしい」としている。(田中美千子) 

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