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河井克行被告、現金配った理由語る 東京地裁で被告人質問

2021/3/31 12:20

河井克行被告

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(58)=衆院広島3区=の第51回公判が31日、東京地裁で開かれ、弁護側が被告人質問を続けた。克行被告は自民党の広島県議や広島市議に現金を配った理由について「自民党県連が党勢拡大のため(県議の党支部などに)出している交付金が溝手顕正先生のためにしか使われないと思って、自分で代行した」と語った。

 広島選挙区では3年ごとの参院選で2議席が改選され、与野党が1議席ずつ分け合うのが通例だったが、19年の参院選では自民党が2議席独占を掲げ、同党現職の溝手氏(78)に加えて克行被告の妻で新人の案里元参院議員(47)=有罪確定=を擁立。野党系の無所属現職の森本真治氏(47)を含めた激戦となり、自民党本部が支援した案里氏が当選した一方、党県連の主流派が推した溝手氏が落選した。

 自民党県連は年に2回程度、党勢拡大を後押しするため、党所属の県議や市議の党支部などに政治活動費を交付している。参院選では1人の党公認候補を支援し、その年の政治活動費を上積みしていたが、関係者によると、19年の参院選では党内が分裂選挙となった影響で県連内の意見調整などが難しく、上積みが見送られたという。

 一方で、党本部は参院選前に河井夫妻の党支部に計1億5千万円を提供。溝手氏側に出した1500万円の10倍に当たる額だった。

 克行被告は19年3〜8月、案里氏を当選させるため、地方議員や後援会員ら100人に計2901万円を渡したとして起訴されている。今月23日の被告人質問で、100人のうち90人に渡した現金を選挙買収の目的だったと認めた。


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