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芙美子資料2点の紛失、新たに判明 尾道市、夫の原稿は発見

2021/3/31 23:45
尾道市が紛失した林芙美子直筆のはがきのコピー

尾道市が紛失した林芙美子直筆のはがきのコピー

 尾道市が寄贈や寄託を受けた文学資料をずさんに管理していた問題で、市は31日、同市で少女期を過ごした作家林芙美子(1903〜51年)の直筆はがきなど資料2点の紛失が新たに判明したと発表した。昨年12月に紛失したとしていた芙美子の夫たちの直筆原稿2点は見つかったことも明らかにした。

 新たに紛失が分かったのは、芙美子が雑誌編集者の辻平一に送ったはがき(執筆年不詳)と、尾道ゆかりの作家前田曙山(しょざん)=1872〜1941年=に画家鏑木清方(かぶらき・きよかた)から届いた1914年の年賀状。いずれも遺族から市に寄贈された。市が昨年秋以降、尾道ゆかりの作家8人の遺品の台帳を作る中で紛失が分かった。

 所在が判明したのは、芙美子の夫緑敏(りょくびん)の「林芙美子のこと」6枚と、同時代に活躍した作家吉屋信子(1896〜1973年)の「暮春のあの夜」1枚。市が運営するおのみち歴史博物館の郷土玩具の所蔵庫で1月に見つかった。市は同館を含む3カ所で文学資料を保管しているが、この所蔵庫は調べていなかったという。

 市は紛失した2点を除く1287点の台帳を作成し、文学資料の整理を終えたと発表した。この日記者会見した小玉高嘉企画財政部長は「市を信用して寄贈した人に申し訳なく反省している。台帳を基に管理を徹底し、展示の際は複数人で立ち会うなど再発防止に努めたい」と謝罪した。(森田晃司)

 【解説】ずさん管理 改めて露呈
(ここまで 604文字/記事全文 1186文字)

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