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花見日和、乾杯の輪なく静かな満開 新型コロナで広島市がルール(2020年4月4日掲載)
2020/4/4 21:05
広島県内各地は4日、春の陽気に包まれ、満開を迎えた桜の花見日和となった。広島市では、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、花見客はまばら。市が「飲食を控え、少人数で短時間」とするルールを呼び掛けたことから、弁当を囲んで乾杯する家族連れやグループの輪はほとんどなく、静かな満開シーズンを迎えた。
元安川の両岸にピンクの花が咲き誇った平和記念公園(中区)。園内の複数の場所に、花見での飲食は控える▽風通しのよい場所で少人数▽グループの間隔は2メートル以上▽滞在は2時間程度―とする市の看板が掲げられた。弁当を囲む花見客の代わりに、マスク姿で歩きながらカメラを構える人たちの姿が目立った。
佐伯区の石内小3年岡陽奈乃さん(8)は、島根県内で出場予定だったスケートの試合が感染拡大の影響で急きょ中止となったため、祖母と花見に訪れた。「満開の桜が見られてうれしい」と岡さん。祖母の桑田克子さん(69)=安佐南区=は「いつもは花見客のシートで埋め尽くされた光景だけど、今年は寂しいですね」と、散る花びらを眺めていた。
同じく満開を迎えた比治山公園(南区)でも、バーベキューや宴会でにぎわう毎年の光景は見られなかった。園内で長年、花見客に焼き肉セットなどを提供してきた店舗「さくら茶屋」は、営業を週末だけに縮小。従業員は「今年はキャンセルが相次いでいる。県内でも感染者数が増えているから人ごとではないが、売り上げも打撃です」と戸惑いを見せた。(加納亜弥)
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