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福山のコロナ感染、4割がクラスター関連 市内での感染確認から1年

2021/4/1 20:58

 福山市内で新型コロナウイルスの感染が初めて確認されて2日で1年を迎える。感染者は3月末時点で594人に上り、うち21人が亡くなった。飲食店や医療機関などで11件のクラスター(感染者集団)が発生。暮らしや経済も大きな打撃を受けた。データを通してコロナ禍の1年を振り返る。

 昨年4月2日〜今年3月31日の感染者は594人。月別では、寺岡記念病院(新市町)と福山医療センター(沖野上町)でクラスターが発生した昨年12月が最多の214人。今年1月(202人)との2カ月間で全体の7割を占めた。

 年齢別では20代(140人)が最も多く、30代(79人)、40代(76人)と続く。11件のクラスター関連の感染者が238人と全体の4割に上った。

 ■経済への影響 失業者は10カ月連続増加

 コロナ禍の広がりとともに離職者が増えた。ハローワーク福山によると、パートを除く求職者のうち事業主の都合で職を失った人は昨年4月に203人と前年同月を12・2%上回り、半年ぶりに増加に転じた。その後も今年1月まで10カ月連続で増え、3割以上増えた月が目立つ。一方で自己都合による離職者は1月まで7カ月連続で減った。

 飲食店を中心に、事業者の経営環境は厳しい。福山飲食組合と福山料飲組合は、加盟する市内の飲食店のうち、少なくとも計30店余りがこの1年で閉店したとみる。一方で東京商工リサーチ福山支店によると、新型コロナが理由の倒産は2社。実質無利子・無担保となる国の融資制度を多くの企業が利用し、危機をしのいでいるとみられる。

 ■暮らしへの影響 家賃補助申請14倍超

 新型コロナは家計にも深刻な影響を及ぼしている。市社会福祉協議会によると、生活再建のため貸し付ける「総合支援資金」と生活費を一時的に貸す「緊急小口資金」の申請は2020年度、それぞれ647件と2328件(いずれも2月末時点)に上る。19年度は各1件だった。

 収入減や失業で困窮した人の家賃を補助する「住居確保給付金」の申請も急増。市によると、19年度は13世帯だったが、20年度は185世帯(2月末時点)と14倍以上になった。

 一方、外出自粛などの影響で交通事故は減少。福山東、北、西の3署管内では20年度は2月末時点で844件と、1232件だった19年度同期と比べ約3割少ない。福山地区消防組合によると、救急搬送も20年は約1万9千件と19年比で1割減った。出動理由は、交通事故や急病による搬送の減少が目立つ。急病による搬送が減った背景には、コロナ感染を避ける受診控えの心理的影響があるのではないかとみる。

 ■市などの支援策 消費促進に7億6000万円

 市産業振興課によると、事業者からの各種支援制度の利用申請や相談への対応は2月末時点で約1万4千件に達した。市は感染症対策の設備導入費として累計で1885件(総額約2億9800万円)を補助。飲食店がテークアウトや配達を始める際の経費として120件(同約3100万円)も補助した。消費を促すキャンペーンには7億6千万円を投じた。

 福山商工会議所には、持続化給付金や雇用調整助成金の申請、資金繰りの相談について約1370件の相談が寄せられた。(川村正治、村上和生)
 

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