地域ニュース

119番通報時に現場映像中継 廿日市消防本部が広島県内初、最適な出動に活用

2021/4/1 23:00
ライブ119を試す通信指令官。パソコンの画面には端末で撮影した映像が映る

ライブ119を試す通信指令官。パソコンの画面には端末で撮影した映像が映る

 廿日市市消防本部は1日、119番通報した人にスマートフォンで現場の映像を中継してもらうシステム「ライブ119」を、広島県内の消防機関で初めて導入した。被害状況を詳細に把握できるようになり、最適な出動態勢の検討や救命措置に役立てる。

 通報を受けた通信指令官が状況を聞き取った後、より詳しく負傷者や火災現場の状態を確認する必要があると判断した場合、通報者にショートメッセージで専用のURLを送信する。通報者がスマートフォンでURLを開くと、カメラが起動して撮影した映像が指令官に届く。

 撮影中も通話でき、画像の角度を調整するなど依頼したり、救命措置について指導したりできる。映像は現場に向かう隊員にも同時に送ることができ、より迅速に対応できるようになる。

 また、同本部が受け取った映像は、必要に応じて市と共有し、災害発生時の被害把握や避難所運営などにも役立てられる。映像は消防本部に保存でき、後の検証にも活用する考えだ。

 ライブ119は、神戸市のIT関連会社が2019年に開発し、1日時点で全国12の消防機関が導入する。中国地方では倉敷市が昨年11月に運用を始めている。廿日市市消防本部の清水弘文消防長は「最新技術を駆使して市民が安心して暮らせる態勢づくりを進める」としている。(木下順平)


この記事の写真

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧