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「リーマン以上の衝撃」地場中小部品メーカーに危機感 マツダ生産調整で受注・売り上げ大幅減(2020年4月8日掲載)

2020/4/8 22:44
マツダの生産調整で受注が減った部品メーカーの工場

マツダの生産調整で受注が減った部品メーカーの工場

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴うマツダの生産調整で、地場の中小部品メーカーに深刻な影響が出ている。受注量が激減し、売り上げが半分以下になる社も珍しくない。先行きが見通しにくく「リーマン・ショック時の衝撃を上回る」との声も漏れる。

 広島県内の下請けメーカー社長は「受けられる国の支援がないか、行政のホームページで毎日確かめている」と打ち明ける。仕事の8割はマツダ向け。減産で稼働率は大きく落ちた。4月の売上高は昨年より7割近く減りそうだ。

 従業員は約50人。4月から週の休みを2日増やして4日にした。雇用調整助成金を事後申請する。手元資金は一定にあるものの、減産が長引く懸念は消えない。コストを切り詰めるため、会費制の交流団体を退会し、借りていた倉庫を近く引き払う。「生き残れば以前より多い仕事を得られるはず。耐え抜く」と前を向く。

 県内の別の協力メーカーはマツダ向けの受注が8割減り、4月は4割の減収を想定する。3月末に約3500万円の工作機械を導入したばかりで、借金をどう返済するか不安が募る。マツダ以外にも複数の取引先があるが、休業中の自動車メーカーが中心。社長は「収入がないと返済を続けられない。部品を売り込む先もない」と頭を抱える。

 マツダは3月下旬に約1カ月の生産調整に入り、国内の全2工場の従業員は一時帰休となった。海外2工場を含め約6万台の減産になる。マツダが急激に減産したリーマン・ショック時は、部品メーカーの赤字操業が相次いだ。東京商工リサーチ広島支社によると、マツダが部品などを仕入れる企業は現在1次、2次だけで中国地方に約800社ある。大半が中小企業だ。

 山口県の中小協力メーカーの役員は「仕事がほぼなくなった。工場を週2日しか動かせない」とこぼす。4月は8割の売り上げ減を覚悟する。地元の金融機関と融資の相談を始めた。「いつ終息するか分からず、先を見通せないのがつらい。リーマン・ショックや東日本大震災の時より経営は厳しい」と漏らした。(井上龍太郎、東谷和平) 

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