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広島県知事が週末の外出自粛要請 感染拡大懸念し初(2020年4月10日掲載)

2020/4/10 23:17
広島県民に今週末の外出自粛を呼び掛ける湯崎知事

広島県民に今週末の外出自粛を呼び掛ける湯崎知事

 広島県内で新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、湯崎英彦知事は10日、県内全域で今週末の11、12両日に不要不急の外出を自粛するよう、県民へ初めて要請した。感染者数の爆発的な増加を避けられるかどうかの転換点にあるとし、「一人一人が外出自粛を実行し、早く平穏な広島県を取り戻したい」と訴えた。

 県内の感染者は10日午後10時現在で30人。今月に入ってからほぼ毎日、感染者が確認されており、3月末と比べて5倍になった。

 湯崎知事は記者会見で、今週末は生活のために必要な買い物や通院、健康維持のための個人的な運動を除き、外出しないよう県民へ協力を依頼。外出自粛の効果や感染動向をみて、今後の対応を検討するとした。

 外出自粛の最大の狙いは人と人との接触を減らすことにあるという。「密閉」「密集」「密接」につながりかねない活動のうち、カラオケや宴会、スポーツジムでの運動などは、週末に限らず避けるよう促した。

 ウイルス検査で感染者を特定する重要性も説いた。調査を進める上で、感染者や、感染者が利用した施設への差別的な見方が障害になるとして、「やめてほしい」と理解を求めた。

 県によると、広島県の人口10万人当たりの感染者数は9日時点で0・89人と、全都道府県で9番目に少ない。ただ、広島県と感染者数の増加ペースが近い他県では、和歌山県が押さえ込み続けた一方、福岡県はオーバーシュート(感染爆発)を起こすなど、今後は予断を許さないという。

 広島県が9日夜に県庁で開いた感染症の専門家たちの会議では、出席者が県内の現状について「感染拡大警戒地域」に近づいているとの認識で一致。2週間後の拡大防止へ、外出自粛の要請が必要という意見をまとめていた。(岡田浩平) 

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