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参院広島補選、自民・溝手氏が初当選 山本・村上氏に大差 投票率、最低の24・85%(1993年12月6日掲載)

2021/3/25 0:00

 広島県知事選で初当選した藤田雄山氏の参院議員辞職に伴う参院広島選挙区補選は五日投票、即日開票の結果、三原市長から転身を図った自民党公認の溝手顕正氏(51)が、社会党公認で前広島市議の山本誠氏(56)、共産党公認で党県政策委員長の村上昭二氏(46)に大差をつけ、初当選を果たした。細川連立政権発足後、初の国政選挙だったが、有権者の盛り上がりを欠き、投票率は二四・八五%にとどまった。戦後の国政選挙では、広島県内で最低、全国でも七番目の低い記録となった。

 開票は県内八十六市町村で午後七時ごろから順次始まった。

 溝手氏は、結党以来初めて野党として国政選挙に臨んだ自民党を主軸に選挙戦を展開。参院比例代表議員が相次いで広島入りし、各種団体を通じて職域に浸透する一方、厚い保守基盤に支えられ、大票田の広島市をはじめ県内全域で票を伸ばした。

 山本氏は、今期限りで引退する浜本万三氏(社会党参院議員会長)の後継指名を受け、社会党の議席確保をかけて戦った。出身労組の全逓を中心に、旧総評系の県労センターが全面的に支援したが、出遅れた上、連立与党の足並みの乱れなどが響き、及ばなかった。

 村上氏は、小選挙区制に反対する立場から自民、社会両党を批判し「唯一の革新」を訴えたが、届かなかった。

 連立与党各党は当初、政界再編をにらみ、選挙協力のモデルケースを模索したが調整に失敗。選挙戦は、自社決戦に共産が絡む「五五年体制」型の構図になった。さらに政局の焦点である政治改革、景気対策などについて具体的な政策論争がなかったことも、低投票率の要因になった。

 ▽参院の新勢力分野

 五日の参院広島選挙区補欠選挙で自民新人の溝手顕正氏が当選したのに伴う参院の新勢力分野は次の通り。

 自民党九九▽社会党・護憲民主連合七三▽公明党・国民会議二四▽日本・新生・改革連合二三▽民社党・スポーツ・国民連合一一▽共産党一一▽二院クラブ五▽無所属六(計二五二)

 ▽自社両党の談話

 ▼自民党・森幹事長

 今回の選挙は、細川連立政権発足後、初の国政選挙のため、わが党は党の基本政策を訴えるとともに、連立政権の問題点を具体的に指摘した。その結果、圧倒的な勝利を収めることができた。開会中の臨時国会でも緊急課題に積極的に取り組む。

 ▼社会党・志苫選対委員長

 わが党は、連立政権を支え、クリーンな政治への転換と平和を願う心を内外に広げていこうと訴えたが、立候補の立ち遅れや低投票率の影響もあり、力及ばなかった。この結果を厳粛に受け止め、当面の臨時国会に全力を尽くす。

 ▽地方の悩みぶつける 溝手顕正氏の話

 自民党が野に下って初の国政選挙。新しいクリーンな党への脱皮を図るため役に立ちたい。実績、実力のある自民党はますます発展することを確信している。三原市長を務めた自治の経験者として、地方の悩み、問題点を自らつかんできた。地方主権、地方分権時代を目指した新しい地方制度の確立に向け頑張っていきたい。また広島県出身の国会議員として藤田新知事を支え、県土の発展、活力のある広島づくりに貢献したい。

 【溝手顕正氏(みぞて・けんせい)の略歴】昭和41年新日本製鉄入社。54年幸陽船渠社長。58年三原商工会議所副会頭。62年三原市長初当選。平成3年再選。全国市長会評議員、全国青年市長会監事、中国国道協会会長、広島県市長会副会長、広島県景観会議会長などを歴任。広島市南区出身。東京大法学部卒。

 ▽最終結果

当 305,413 溝手顕正 自新

◎ 176,851 山本誠  社新<社民連推薦>

◎  45,936 村上昭二 共新

(◎は法定得票数に達した候補)

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