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不法投棄、広島市北部で後絶たず 市、監視強める

2021/4/9 17:45
三篠川土手にある注意看板のそばに捨てられたブルーシートなどのごみ(2月24日)

三篠川土手にある注意看板のそばに捨てられたブルーシートなどのごみ(2月24日)

 広島市北部で不法投棄が後を絶たない。安佐北区では人目につきにくい山あいの林道や、人通りの少ない川土手へ大量に捨てられるケースが多く、繰り返し捨てた疑いのある人の摘発例も出ている。市は「監視を強めて抑止につなげたい」として、地域住民との連携を進めている。

 車1台が入れる安佐北区白木町三田の三篠川土手。2月下旬、「ゴミの不法投棄はやめましょう!」と書かれた注意看板のそばに、破れたブルーシートや傘、段ボールなどが山積みされていた。近くの無職山下圭三さん(75)は「近くに農業用の水路がある。地域の環境悪化につながる行為は絶対にやめてほしい」と憤る。

 広島県警は、この土手など白木町内の3カ所に3回、廃材や衣類など計約2880キロを捨てたとして、3月中旬に市内の20代男を廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで逮捕した。男はその後、起訴された。

 市安佐北環境事業所によると、安佐北区で2020年度に確認された不法投棄ごみの量は9・3トン。過去5年は5トン以上あり、16年度は17・2トンだった。同区は山林や河川地域が多く、車で入りやすく、樹木や草が多い場所に家電などが捨てられるケースが目立つという。

 市は18年度から住民自治組織に協力を呼び掛け、常習地点に注意看板を設置し、発見時の通報を依頼するなどの対策を進める。安佐北区では約700枚の看板を取り付けた。市環境局は「ごみがあると、さらにごみを捨てられる状況が続く。地域と一体で対策を進め、不法投棄をさせない環境づくりを急ぐ」としている。(重田広志)


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