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山野の魅力、気付く店に 福山、新月と満月の日に特産販売

2021/4/9 21:21
約半月ぶりに開いた店でお客と語らう辻本さん(手前右)

約半月ぶりに開いた店でお客と語らう辻本さん(手前右)

 福山市山野町に新月と満月の日だけ開く特別な店ができた。地域おこし協力隊員の辻本良子さん(44)が切り盛りする「きっかけ屋 山月(さんげつ)」。同町で唯一となる商店として「山野の内外から人が集う場にしたい」と意気込む。

 「お久しぶり」「お元気ですか」。満月を迎えた3月29日、きっかけ屋が約半月ぶりに店を開けた。店内には、訪れた人たちの明るい声が飛び交う。商品棚には町内に移住した男性が作った藍染め作品や山野産の蜂蜜、辻本さんが仕入れたパンや菓子類など約80点が並ぶ。

 隣の広瀬地区から訪れた福祉施設職員の三島新さん(46)は「ここにしかない商品もある。山野はわりと身近な地域だったが新しい発見がある」と買い物を楽しんでいた。

 東京で証券会社に勤めていた辻本さんは2019年、夫と子ども3人の家族5人で山野へ越してきた。他の移住者がキッチンカーや藍染めの活動を始める中、辻本さんは「もっと立ち寄れる場所をつくろう」と思い立った。

 山野郵便局に近い納屋を住民から譲り受けて3月から出店。店内にはソファとテーブルを置き、訪れた人が休憩したり会話を楽しんだりする空間も設けた。辻本さんは「ただ物を売る場所でなく、人の出会いや山野の魅力に気付くきっかけに」。そんな思いを屋号に重ねている。次の開店は、新月の今月12日午前10時〜午後5時。(猪股修平)


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