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ワクチン予約電話パンク、1万3500回分3日で埋まる市も 広島県内でも高齢者接種開始へ

2021/4/9 23:59

 高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が、広島県内でも始まる。最も早いのは、12日から一部施設で「試行」する呉市。残る22市町も5月中旬までに順次スタートする。ワクチンの供給時期や量が見通せない中、年齢がより高い順に進めるなど、市町の対応はさまざま。住民は高い関心を寄せ、予約開始直後に枠が埋まった市町もある。

 今月5日に予約を始めた三原市。7月4日までに4会場で行う「集団接種」の約1万3500回分がわずか3日間で埋まり、受け付けを中断した。10回線をそろえた専用電話は、初日からパンク状態。着信した約8万件のうち、応答できたのは約300件だった。予約の9割はインターネット経由で埋まったという。

 江田島市や竹原市も受付開始日に予約枠がいっぱいに。いずれも、次のワクチン供給のめどが立ち次第、受け付けを再開する。

 他の市町も数量が少ないワクチンの振り分けに頭を悩ませる。接種対象の65歳以上が約30万人いる広島市は、重症化リスクが高い福祉施設の入所者や入院患者、80歳以上から先行し、5月中に予約を開始する。その後は5歳ずつ対象を広げる予定だ。「混乱を避けたい」と担当者。福山市は80歳以上、府中市は75歳以上など、やはり高齢の人から優先して進める。

 広島市は本格的な実施に先駆け、今月16日から試行に取り組む。これまでに届いた485人分を使い、集団接種に加え、一部のかかりつけ医で「個別接種」を限定的に実施。接種の流れがスムーズに進むかどうかを検証する。尾道市も18日、一部のエリアや診療所で試行を始める。

 安芸高田市、大崎上島町など、高齢者の入所施設を優先して実施する市町もある。医師が訪れ、希望者に接種する。クラスター(感染者集団)の発生リスクを下げる狙いがある。

 県は「感染症から身を守るため」と、幅広い接種を呼び掛ける。接種が決まった人は、各市町から届く接種券と体調などを書き込む予診票、保険証などの本人確認書類を持参する。(田中美千子、衣川圭) 


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