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広島市で初のクラスター 福祉施設の入所者・職員計22人感染(2020年4月14日掲載)

2020/4/14 21:58
記者会見する阪谷局長(14日午後0時59分、広島市役所)

記者会見する阪谷局長(14日午後0時59分、広島市役所)

 広島市は14日、市内の社会福祉施設で、入所者17人と職員5人の計22人が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。市は記者会見で、市内で初めてのクラスター(感染者集団)が発生したと説明。このほかに入所者と職員の合計で約90人のウイルス検査を進めており、感染者はさらに増える可能性があるとした。

 施設は佐伯区にある知的障害者の入所施設「見真学園」で、施設を運営する社会福祉法人が同日、ホームページ(HP)で事案を公表した。「福祉施設として平素から感染症の予防に努めてきたが、大変な迷惑と心配をかけ申し訳ない。市の指導のもとで衛生管理を徹底し、感染の拡大防止に全力を注ぐ」と表明した。

 一方、市役所で記者会見した阪谷幸春・保健医療担当局長は、施設名や所在区について「公衆衛生上、重大なことがあれば公表するとしてきた。今回はある程度、関係者を特定できる」として公表しなかった。施設の入所者は77人、職員は約30人。今後、家族や出入りの業者に濃厚接触者がいるかどうかも調べる。

 市によると、13日に職員1人、入所者6人の計7人がウイルス検査で陽性と判明した。入所者6人はいずれも男性で、年齢は20〜40代となる。引き続き施設の関係者の検査を進め、14日朝に職員4人、入所者11人の陽性が新たに分かった。

 13日に陽性となった職員1人は東区の20代の介護職女性で、4月3日に喉の痛みや頭痛を発症した。5日に治まった後は症状がなかった。10日までの平日は勤務し、入所者の食事や移動の介助をしていたという。

 介護職女性は3月29日、知人たち計17人で市内の飲食店で会食していた。うち2人は市立大(安佐南区)の20代の大学生男性で、4月10、11日に感染者として公表されている。会食者のうち13人は検査中で、阪谷局長は「結果次第で新たなクラスターになり得る」と示唆した。(新山創、明知隼二)
 
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