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広島県内、感染100人超す 3市でクラスター(2020年4月15日掲載)

2020/4/15 23:51

 新型コロナウイルスの感染者が15日、広島県内で計113人(午後10時現在)となり、中国地方5県で初めて100人を超えた。広島県などは11日以降、広島、福山、三次の3市で計4カ所のクラスター(感染者集団)が発生したとの認識を表明。11〜15日の5日間の感染公表者は県内で計83人に達し、10日以前の1日当たり0〜5人と比べて急増している。

 15日に新たにクラスターとされたのは、広島市の飲食店。知人同士の17人が3月29日に会食し、うち大学生男性2人と介護職女性、4月15日公表のフリーター男性の4人が感染者となった。ほかの13人はウイルス検査で陰性という。市は「会食の時間帯に他の客がおらず、従業員たち関係者も特定できている」として店名や所在区を伏せている。

 市は14日、知的障害者の入所施設「見真学園」(佐伯区)もクラスターと判断している。15日までに、入所者28人と職員12人の計40人の感染が確認され、規模は5県で最大。このうち介護職の職員女性1人は3月29日、別のクラスターである飲食店の会食に出ていたと判明している。

 ほかの二つでは、三次市の「デイサービスセンター水明園」などで利用者たち34人が、福山市の会社で社員の家族や関係先の社員たち8人が、それぞれ感染している。県内のクラスターの感染者は85人と、全体の4分の3を占めている。

 2カ所のクラスターを確認した広島市の松井一実市長はこの日の記者会見で、都市間の人の移動で感染が広がっている事例があると強調。「誰もが感染者や感染の原因になり得ると肝に銘じ、行動を考えるべき局面にある」と訴えた。

 5県の感染者数は15日午後10時現在で計171人。5県別は広島113人、山口28人、岡山16人、島根13人、鳥取1人となる。市町村別は広島市が56人で最も多く、三次市34人、福山市16人、松江市13人と続く。松江市では飲食店でクラスターが生じている。

 5県で初の感染者は下関市の男性で、3月4日に公表された。4月10日までは1日当たりで最も多いのは8人だったが、11日に31人へと急増。その後は12日が11人、13日が5人、14、15日が29人で推移する。(新山創) 

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