地域ニュース

登園自粛、12市町「お願い」 広島県内、保育料減免も(2020年4月16日掲載)

2020/4/16 22:55
広島市立保育園に貼り出された登園自粛を「お願い」する文書

広島市立保育園に貼り出された登園自粛を「お願い」する文書

 新型コロナウイルスの感染予防で、広島県内の全23市町のうち12市町が、保育園や認定こども園への子どもの登園を控えるよう、保護者に協力の呼び掛けを進めていることが16日、分かった。各市町は家庭で子どもをみられる場合の緩やかな「お願い」と説明するが、保護者には自粛か登園かで迷いがある。政府による「緊急事態宣言」の全都道府県への拡大で、市町が動きを強める可能性もある。

 各市町によると、すでに登園自粛に協力を呼び掛けているのは、福山、三次、大竹、安芸高田の4市と、安芸太田、世羅、神石高原の3町。広島、廿日市の2市は17日、府中市は18日、東広島、江田島の2市は20日から試みる。期間は10市町は5月上旬までで、2町は未定としている。

 これに伴い広島、福山など9市は保育料について、自粛に協力して休んだ日数分を減免する。廿日市市は減免に「連続14日以上自粛した場合」との独自条件を設定し、「まとめて休んでもらう方が効果があると判断した」と説明する。

 大竹市と廿日市市は、春に育休から復職して子どもを預ける予定だった保護者が、登園自粛の協力で育休を延長した場合、入園の内定を取り消さない。

 県内では4月に入って感染者が急増し、全ての公立学校が再び臨時休校に入った。12市町はいずれも、登園自粛は「『要請』の前段階の『お願い』」と強調。「保育が必要な子どもは園でしっかり保育するのが原則」(広島市)とする。

 広島市立の各保育園では16日、自粛を「お願い」する文書が貼り出された。保護者の反応はさまざまだ。

 中区のパート女性(36)は新型コロナの影響で仕事が激減したため、休んで長女(2)を自宅でみると決めた。「園に自粛を伝えたらすごく喜ばれた」と語る。

 在宅勤務中の中区の会社員女性(35)は、長男(2)を引き続き預ける。「自宅とはいえ、子どもがそばにいる中で仕事をするのは難しい」と複雑な表情だ。

 県によると、政府の緊急事態宣言の対象地域になると、知事は各市町に保育園などの利用制限や停止を要請できる。県安心保育推進課は「県の具体的な方針は決まっていない。県が要請しても、対応は各市町の判断になる」としている。(久保友美恵) 


この記事の写真

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

アーカイブの最新記事
一覧