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繁華街、にぎわい消える 広島や山口、先見えぬ持久戦に不安の声(2020年4月19日掲載)

2020/4/19 0:13
行き交う人がまばらになった休業中のパルコ広島店前(18日午後1時、広島市中区)

行き交う人がまばらになった休業中のパルコ広島店前(18日午後1時、広島市中区)

 ▽全国に対象拡大し初の週末

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国に緊急事態宣言が出されて初の週末となった18日、広島、山口両県では繁華街のにぎわいが消えた。広島県では、店舗などへの休業要請を県が決める前から、営業自粛が各地の商店街で進んだ。先の見えない持久戦に店主たちから不安の声が上がった。

 広島市中心部では、百貨店などが18日から休業になり、本通り商店街も自主的な臨時休業が増加。家族連れが減った一方、食料品などの買い物袋を提げた若者や中高年は目立った。中区の臨床検査技師女性(41)は「日用品を買ったらすぐに帰る」と話した。広島市南区のJR広島駅は、改札口を通る人がまばらになった。

 18日夕、広島県の湯崎英彦知事が店舗などへの休業要請を発表すると、県内の商店主たちから不安や注文の声が上がった。

 広島市中区の本通りにある履物専門店の久野瀬幸子店長(78)は「従業員の生活を考えると、休業の決断は簡単にできない。開けても閉めてもつらい、あと何カ月辛抱すればいいの」と困り顔。飲食店店長(42)は「店を畳むか、貯金を切り崩すかどこも切羽詰まって悩んでいる。自粛モードが長引くよりは、休業要請し、補償の議論を進めてほしい」と注文していた。

 福山市のJR福山駅前でも、天満屋福山店が食品売り場を除いて臨時休業し、福山元町通商店街を行き交う人は少なかった。同商店街振興組合の佐藤明久理事長(70)も経営する古書店を18、19日に休業。「営業すると感染リスクが高まる。今後はどうしたものか」と悩んでいた。

 山口県では休業要請は現段階で出ていないものの、JR岩国駅前にある岩国市麻里布町の中通り商店街は、軒を連ねる約50店の大半が自主的に休業した。テークアウトに切り替える飲食店も目立った。約250メートルのアーケードを1人も歩いていない時間帯があるほど閑散としていた。洋服店を経営する中通商店街振興組合の藤田信雄理事長(56)は「人通りは普段の週末の1割に満たない。歯を食いしばって我慢するしかない」と厳しい表情を浮かべた。(永山啓一、石井雄一、高本友子、川村正治) 

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この記事の写真

  • JR広島駅の改札(18日午後0時32分、広島市南区)
  • 本通り商店街(18日午後0時48分、広島市中区)
  • シャッターの降りた店が目立つ紙屋町地下街シャレオ(18日午後2時45分、広島市中区、撮影・大川万優)
  • 岩国市の中通り商店街(18日午後2時10分)
  • 福山市の元町通り商店街(18日午後1時半)

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