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三次の鵜飼、2年ぶり実施へ 安全願い16羽「初泳ぎ」

2021/4/10 21:32
鵜を水辺に放ち、調子を確かめる鵜匠

鵜を水辺に放ち、調子を確かめる鵜匠

 三次市観光協会は、広島県の無形民俗文化財で市の観光を代表する「三次の鵜飼(うかい)」を今季、2年ぶりに実施する。昨季は、新型コロナウイルスの影響で初めて全面中止していた。10日、同市十日市町の鵜飼乗船場で豊漁や漁の安全を願う鵜慣らし祭があり、16羽が「初泳ぎ」をして川の水の感触を確かめた。

 三次の鵜飼は6月1日〜9月10日にある。同協会は、新型コロナ対策として定員10、11人の遊覧船の乗客を減らし、3密防止を図る。検温やマスク着用、乗船名簿の記入を求め、船内のテーブルや座布団を消毒する。飲食の可否や乗船定員は未定で、5月上旬には詳細を決める。今季の乗船客数は、例年の半分程度の2千人を見込んでいる。

 市中心部の馬洗川で鵜匠が伝統の鵜飼い漁を披露し、遊覧船で観賞する観光事業。昨季は、新型コロナの感染拡大を防ぐため、記録が残る1964年以降で初めて中止した。鵜匠や鵜舟を操縦する舵子(かじこ)は、無観客で互いの連携技術を磨いてきた。

 2年ぶりに開かれた三次鵜飼伝統文化振興会主催の鵜慣らし祭では、神事の後、烏帽子(えぼし)と腰みの姿の鵜匠3人が、手縄を着けた16羽を水辺に放って調子を確認した。鵜匠会の日坂文吾会長(47)は「この日を待っていた。今年は鳥の活躍を多くのお客さまに見てほしい」と意気込む。(小山顕)

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