2021・4・25参院広島再選挙

宮口氏と西田氏、広島3区内で舌戦 初の週末、克行被告地盤へ【再選挙4・25参院広島】

4・25参院広島再選挙2021/4/10 23:08
(左)商業施設前で街頭演説をして支持を呼び掛ける宮口氏=10日午後2時20分、広島市安佐北区(撮影・大川万優)、(右)JR緑井駅前で街頭演説の聴衆と拳を合わせる西田氏=10日午前10時54分、広島市安佐南区(撮影・藤井康正)

(左)商業施設前で街頭演説をして支持を呼び掛ける宮口氏=10日午後2時20分、広島市安佐北区(撮影・大川万優)、(右)JR緑井駅前で街頭演説の聴衆と拳を合わせる西田氏=10日午前10時54分、広島市安佐南区(撮影・藤井康正)

 参院広島選挙区の再選挙(25日投開票)が告示されて初の週末となった10日、事実上の一騎打ちを演じる諸派新人の宮口治子氏(45)=立憲民主、国民民主、社民推薦=と、自民党新人の西田英範氏(39)=公明推薦=の2人が、ともに初めて衆院広島3区内に入った。2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で公選法違反罪に問われた河井克行被告と案里元参院議員の地盤で、訴えを響かせた。

 【特集】4・25参院広島再選挙

 午前11時。克行被告の事務所があった場所に近い広島市安佐南区のJR緑井駅前に、元経済産業省官僚の西田氏が立った。「事件で政治への信頼が損なわれた。広島の政治を変えたいという人の思いを一つにしたい」。出身地の安佐北区では商業施設前で街頭演説したほか、母校の口田小周辺を選挙カーで回った。

 広島3区は従来、自民党支持が厚い。ただ今回は、多くの党県連幹部が「大規模買収事件の影響で劣勢」とみる。党員が減り、ゼロになった地区すらあるという。党所属だった河井夫妻から現金を受け取ったとされる地方議員も多い。

 それを補うように、広島3区の2カ所の街頭演説で聴衆を集めたのは公明党だった。年内にある衆院選広島3区で、克行被告に代わる「与党代表」に決まった公明党比例代表中国ブロック現職の斉藤鉄夫氏が参加し、西田氏と並び立った。

 公明党側には再選挙で西田氏を全面支援し、衆院選広島3区では自民党の支援を得て勝利につなげたい思いがある。斉藤氏は「西田氏は清潔な政治を貫くと約束した。私たちの責任で当選させる」と気を吐く。

 広島県内の野党勢力でつくる諸派の政治団体「結集ひろしま」から立候補したフリーアナウンサーの宮口氏は午後2時過ぎ、安佐北区の商業施設前でマイクを握った。午前中には西田氏が訪れた場所。「手を振ったり『頑張れ』と言ってくれたりする。たくさんパワーをもらっている」と、手応えをアピールした。

 宮口氏は選挙カーで、広島3区内の安佐北区を6時間かけて巡った。安佐北区は、立憲民主党県連の森本真治代表代行が市議時代から拠点としている。

 森本氏は19年の参院選広島選挙区で案里氏を抑えてトップ当選した際、安佐北区の投票数の40%超を得た。今回の宮口氏では51%以上を目指すとする。衆院選広島3区へ準備を進める党新人のライアン真由美氏は「自分の名前を『宮口治子』と言ってしまいそう」と懸命さを明かす。

 衆院選が小選挙区となった1996年以降、広島3区で今の野党系の候補者が勝ったのは、民主党が政権交代を果たした09年だけ。応援弁士からは「相手の背中が見えてきた」との言葉が飛び出したが、陣営では追う立場との認識が強い。

 参院広島選挙区の再選挙はほかに、いずれも無所属新人で介護ヘルパーの佐藤周一氏(45)、元会社員の大山宏氏(72)、医師の玉田憲勲氏(63)と、NHK受信料を支払わない方法を教える党新人で党職員の山本貴平氏(46)が立候補している。(河野揚、宮野史康)

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