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山口県内パチンコ店、全休業を決定 突然の県要請、困惑も

2020/4/21 22:57
急きょ休業し、人けのなくなったパチンコ店「テキサス岩国店」

急きょ休業し、人けのなくなったパチンコ店「テキサス岩国店」

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言に基づき、山口県が県内の遊興・遊技施設に休業を要請した初日の21日、村岡嗣政知事から名指しされたパチンコ業界は翌22日から県内全店の休業を決めた。一方、突然の要請に戸惑う業者からは「準備期間もなく、補償も示さず乱暴だ」と反発の声が上がる。

 山口県遊技業協同組合は21日、山口市内で臨時会を開き5月6日まで県内の全115店の休業を決めた。「テキサス」の屋号で岩国市や山口市など県内で6店舗を展開する和光グループ(広島市中区)は21日から全店を閉じた。同グループの金光良樹常務は「相当の痛みを伴う休業になる。個人営業の飲食店とは規模が違い、50万円とか100万円の補償ではどうにもならない。困った状況だが、国や県の方針に従うしかない」と困惑する。

 21日まで営業するパチンコ店を訪れた岩国市内の常連の無職男性(73)は「老人の居場所がなくなってしまう」と嘆いた。

 スナックやバーを含む飲食店約400軒が加盟する岩国駅前料飲組合は21日だけで約90軒の休業届を受理。藤井義昭組合長(66)は「届けを出さず休む店もあり9割は休業する悲惨な状況。ただ休めというだけでは廃業しろと言っているのと同じだ」と早期に補償内容を決めるよう訴える。

 また、同市や周南市、山口市などで休業要請の対象のネットカフェやスポーツクラブ、ボウリング場も軒並み休業。一方、スナックやマージャン店の中には看板の電気を消し、常連客だけを相手に営業を続けると話す店も。スナックの50代ママは「従業員の給料や家賃を払わないといけない。一方的に休めと言われても応じられない」と憤る。

 県にはこの日、「テニス教室は該当するのか」などの問い合わせや「きょうもパチンコ店が営業している」などの苦情が200件以上寄せられた。村岡知事は記者会見で「対象の業界には丁寧な説明に努め、協力金についても早急に示したい」と述べた。 


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