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机にコンパス、複数生徒の受験無効 広島県立高の今春入試 対応ちぐはぐで高校側謝罪

2021/4/12 23:03

生徒が机の上に置いたコンパス。水色のケース(上)に入れていた

 広島県の公立高の一般入試(選抜II)を今春受験した複数の生徒が、コンパスを机の上に置いた行為が不正に当たるとして受験が無効になっていたことが12日、分かった。入試の要項で持ち込みが認められていなかったためだが、教室での対応にちぐはぐな点があったとして高校側は保護者に謝罪。県教委は「再発防止のため要項の周知徹底を図る」としている。

 複数の生徒は、初日の3月8日の数学の試験を同じ教室で受けていた。受験生は計7人で監督者は2人いた。開始約10分後、監督者が机の上のコンパスを没収。生徒は試験をそのまま受けたが、午後9時ごろに高校からそれぞれの保護者に電話があり「不正行為による受験無効」を伝えられた。翌9日の試験は受けられなかった。

 要項には「鉛筆、鉛筆削り、消しゴム、定規、時計の他は携行できない」と明記してある。県教委によると、当日の受験会場では配布文書と校内放送で注意をさらに促していたという。

 一方、要項には「不正行為をしたときは退室となり受験は無効」とあるが、生徒は監督者から退室を求められることはなかった。また、生徒は数学の前に実施された国語、社会の試験時にもコンパスを机の上に置いていた。没収される2時間以上前から「不正」は続いていたことになるが、監督者から特にとがめられることはなかったという。

 県教委と高校側は同13日、生徒が通う中学校で保護者と面会。生徒を退室させず受験を続けさせた点と、開始前に机の上を十分に確認していなかった点は高校側に非があると謝罪した。ただ「受験無効」は取り消さないと説明した。

 県教委高校教育指導課は「不正が他の学校でもあったかどうかは報告を求めておらず分からない。県立高に試験マニュアルの徹底を、各市町の教委には中学校に要項順守を周知するよう求める」とする。

 東京大大学院の小玉重夫教授(教育学)は「入試は公平、厳正に行われるべきだ」とした上で「生徒の多くが人生で初めて挑む関門。教育的な配慮があっても良かったのでは」と指摘している。

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