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【速報】福島第1原発処理水、海洋放出を正式決定 2年後着手

2021/4/13 8:30

東京電力福島第1原発の敷地内に並ぶ処理水を保管するタンク(2月)

 東京電力福島第1原発で増え続ける処理水の処分に関し、政府は13日、関係閣僚会議を官邸で開き海洋放出の方針を正式決定した。2年後を目途に第1原発敷地内から放出に着手。残留する放射性物質トリチウムは濃度が国の基準の40分の1未満になるよう薄める。2041〜51年ごろの廃炉完了目標までに放出を終える予定。

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 汚染水を処理した水への対処は2013年に議論が始まっており、長年の懸案の節目となる。ただ原発事故に加え二重の風評被害を懸念する漁業者の反対は根強く、今後も丁寧な説明や風評抑制、賠償制度整備と取り組むべき課題は多い。

 閣僚会議が決定した「処理水の処分に関する基本方針」では、国内実績がありトリチウム濃度の検知が確実だとして海洋放出を選択。実施する東電が今後、放出の計画や設備について原子力規制委員会の審査を受ける。

 東電に対しては「風評影響の発生を最大限回避する責任が生じる」と強調。政府らによる水産業などの販路拡大、観光客誘致といった支援策を講じてもなお生じる風評被害には、東電が賠償することを求めた。さらに、必要な対策を検討していくための新たな関係閣僚会議を設置するとした。

 第1原発では、溶融核燃料(デブリ)を冷やすための注水や流入する地下水などで今も汚染水が増え続け、多核種除去設備(ALPS)で処理しタンクに保管している。東電はタンク容量が来年秋以降に満杯になると見込む。国と東電はタンク増設の要否を検討する。

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