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よみがえる平和大橋欄干 広島市復元着手(2018年12月30日掲載)

2021/4/13 10:57
塗装が剝がされ、建設当時の姿に近づきつつある平和大橋の北側欄干(撮影・天畠智則)

塗装が剝がされ、建設当時の姿に近づきつつある平和大橋の北側欄干(撮影・天畠智則)

 広島市は、世界的彫刻家イサム・ノグチ氏(1904〜88年)の設計による平和大橋(広島市中区)の欄干を52年の完成当時の姿に「復元」する工事を進めている。吹き付けの塗装を剝がし、来年1月中旬までに元のコンクリート打ち放しに近い姿によみがえらせる。

 被爆地復興の象徴として、両端に「太陽」を思わせる半球を付けたモダンなデザインの欄干。市は、83年の補修工事でコンクリートの上に自然石風の塗装をした。だが、ノグチ氏には「コンクリートの角が丸くなり、感触が違う」と残念がられ、近年は塗装の剝がれやひび割れも目立っていた。

 このため市は、今月上旬、北側の欄干から復元に着手。塗装を剝がし、顔料や樹脂でコンクリートの表面を仕上げる。4月以降に南側の欄干も復元する。一連の工事は、平和大橋の北側に3月中に完成する歩道橋の工事に合わせて実施する。

 中区建設部の三木登士也部長は「ノグチ氏自ら建設中に現場を訪れたエピソードもあり、思い入れが深かったはず。本来の姿に近づけ、彼の思いを後世に伝えたい」と話している。(堅次亮平)

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