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アイネス開業10年 福山駅前のビル再生先駆け 一帯に波及効果

2021/4/13 20:26

開業から10年を迎えたアイネスフクヤマ。現在は商業エリアの全区画が埋まっている

 福山市東桜町の再開発ビル「アイネスフクヤマ」は今月、商業エリアの開業から10年を迎えた。今も続くJR福山駅前でのビル再生の先駆けとなった事業。周辺のビルへの新規出店につながるなど、一帯への波及効果も生み出してきた。運営会社は他施設との連携を深めながら、さらなる集客に力を入れる考えだ。

 「アイネスの存在も出店の決め手になった」。電気工事業などの仲心(なかしん)=山手町=の工藤将大社長(42)は言い切る。昨年12月、アイネス近くのビル1階に同社系列で初の飲食店となる洋風居酒屋を開いた。建て替え前の旧福山繊維ビル時代と比べて「薄暗いイメージが一変し、エリアの価値が高まった」とみる。

 同社は同じビルの2、3階にも店を出す準備を進める。向かい側では商業ビルのキャスパ跡に店舗やマンション、オフィスが入る3棟のビル建設が控える。今後は会社員や住民、旅行客の利用が増えると見込む。工藤社長は「駅前は飲食街としてさらに栄える可能性がある」と期待する。

 アイネスは繊維ビルの地権者でつくる福山駅前開発(東桜町)が建設。ホテルやマンションに続いて2011年4月、商業エリアが開業した。「周辺の施設や商店街とアイネスを行き来する買い物客も目立つようになった」。近くの福山元町通商店街振興組合の佐藤明久理事長(71)は、この10年の変化を語る。

 こうした中で、周辺では古いビルの再生が続く。3月にはアイネス西側に新たなホテル1―2―3福山が開業。トモテツビル跡のダイワロイネットホテル福山駅前は今月15日に全面開業する。NHK福山放送会館跡では信和不動産(広島市西区)の分譲マンションが10月に完成する。

 当初苦戦していたアイネスの集客は近年、回復傾向だ。19年度のテナント売上高は25億8千万円。店舗の退店などで落ち込んだ15年度の22億3千万円から上向き、ピークだった12年度の26億6千万円に近づいた。周囲の施設と共同で催しを開くなどアピールを続け、人気アウトドアファッション店などが出店した昨年秋からは全26区画が埋まる。

 福山駅前開発はビル前の歩道に常設のオープンカフェを設ける準備を進めている。谷本孝司取締役(62)は「アイネスだけでさらなる活性化は難しい。周囲との結び付きを一層深める」と意気込む。(村上和生)

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