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輸血用血液、再び不足 緊急事態宣言拡大で中四国9県(2020年4月25日掲載)

2020/4/25 21:17
献血ルームピースで献血に協力する人たち

献血ルームピースで献血に協力する人たち

 新型コロナウイルスを巡る緊急事態宣言の全国拡大で、輸血用血液の在庫が減っている。中四国地方9県では、宣言の対象期間の4月16日から5月6日までで、計画量を1743人分下回る見通しだ。広島県赤十字血液センター(広島市中区)は「人の命を救う献血は『不要不急』の外出には当たらない」と協力を求めている。

 日本赤十字社中四国ブロック血液センター(同)によると、企業や大学を巡る献血バスが中止になった影響が大きい。9県の献血バスは、宣言対象期間の訪問予定のうち1割の27台がキャンセルされた。在宅勤務の拡大や大学の休校で、協力者が集まらないためだ。

 宣言対象期間の9県分の計画量は400ミリリットル換算で1万7667人分。実績は1万5924人にとどまる見込みだという。

 各地の献血ルームには、窮状を知った協力者が相次ぎ訪れている。25日、中区の献血ルームピースは一時、90分待ちになった。夫と2人で来場した西区の大学職員林貴子さん(28)は「外出自粛の影響で血液が不足していると聞いた。必要としている人の力になれれば」と話した。

 平日は協力者が少ない日もあるという。新型ウイルスに対する政府の基本的対処方針では、献血事業は病院などと同様に宣言期間中も継続対象とされる。県赤十字血液センター献血推進課の仲香課長(52)は「医療を支えるため、空き時間や仕事帰りに予約してもらえればありがたい」と話す。

 各献血ルームは飛沫(ひまつ)を防ぐため、受付をビニールシートで仕切るなど、感染防止対策を徹底している。協力者にも検温や手指の消毒を求めている。

 血液の在庫量は感染拡大の影響で、2月下旬から3月初めにかけて減少。白血病と闘う競泳女子の池江璃花子選手たちが協力を訴えて一時回復したが、再び減っている。(宮野史康) 

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