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三次市三和にUターン、木反田さん夫妻が唐揚げ店 集会所一角提供、住民後押し

2021/4/14 21:03
集会所を増築した店舗の前で開店を喜ぶ木反田さん夫妻

集会所を増築した店舗の前で開店を喜ぶ木反田さん夫妻

 三次市三和町上壱に、持ち帰り専門の小さな唐揚げ店が開店した。地元出身で大阪の唐揚げ店に約40年勤めた木反田(きたんだ)勝彦さん(57)が妻智美さん(55)と営む。集会所の一角を店舗に提供するなど、故郷の住民がUターン起業を後押しした。

 店の名前は「上壱からあげ とりしん」。木反田さんの叔母が大阪府吹田市で営む鶏料理店「とり信」からのれん分けした。旧三和高(広島県世羅町)を卒業後、経理専門学校に進学した木反田さんは叔母の店にアルバイトとして入り、帰郷する昨秋まで勤め上げた。唐揚げは叔母の店の看板メニュー。智美さんも同じ店で長年、働いてきた。

 三和町で暮らす高齢の両親の存在が帰郷を後押しした。「何かあればすぐに戻れるように」と、実家に近い場所で開業場所を探していた際、集会所の一角を借りて店舗部分を増築する話が持ち上がった。「水光熱費を負担すれば借地は無料。ありがたい話だった」と木反田さん。起業支援の補助金制度などの相談に乗った幼なじみで近くの市職員前川智樹さん(56)は「人なつっこく積極的な性格は昔のまま。集落がにぎやかになる」と喜ぶ。

 国道375号沿いの好立地。今月1日にオープンすると、町内の「美波羅川千本桜」の花見客が大勢訪れた。木反田さんは「1日に100キロの鶏肉を揚げる大繁盛。その後も近所の人が毎日のように買いに来てくれる」と感謝する。

 厨房(ちゅうぼう)とカウンターだけの店を夫婦で切り盛りする。大阪育ちの智美さんも「菜の花やヤマザクラが目の前で咲いて心が和む。みんなに『無理せず、頑張って』と優しくしてもらえる」と夫の古里を気に入っている。

 午前10時〜午後6時。月・火曜定休。Tel080(6262)8883。(石川昌義)

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