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古民家の美術館、廃材アート 東京のデザイン事務所閉じ岩国にUターン

2021/4/15 17:18
自宅に展示した廃材アートを紹介する三崎さん(右)と材料を提供した今井さん

自宅に展示した廃材アートを紹介する三崎さん(右)と材料を提供した今井さん

 東京から岩国市の中山間地域にある北河内地区に1年半前にUターンしたイラストレーター三崎隆宏さん(61)=同市天尾=が、自宅の古民家を美術館として住民に開放し、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに制作した廃材アートの展示を始めた。「古里を元気にしたい」と創作を続けている。

 築100年近い自宅の玄関と10畳の客間に直径20〜40センチ、厚さ約5センチのスギやヒノキの切れ端にアクリル絵の具で描いた作品約100点を所狭しと並べた。作品は維新の志士のキャラクターがウイルスと闘う様子のほか、岩国ゆかりの人物や景色などを描いている。

 三崎さんは東京で経営していたデザイン事務所を閉じて2019年9月に帰郷した。新型コロナの感染が拡大していた昨年3月、「不安が広がる中、得意な絵で地域貢献したい」と、小中学校の同級生で近くの製材会社社長今井隆さん(61)に相談。今井さんも「木材を使ったアートなら地域の林業振興にもつながる」と廃材の無償提供を申し出た。

 三崎さんは毎月8、9点ペースで制作を続け、ことし3月末に100作目に到達。自宅で公開を始めた。103作目となる最新作は市出身の作家宇野千代をモチーフに錦帯橋や小説のタイトルをあしらった絵柄となっている。

 三崎さんは「作品が心の癒やしになればうれしい。北河内地区でアートや音楽のイベントを開き、人を呼び込む活動もしたい」と意気込む。美術館見学は事前連絡が必要。Tel080(8882)4820。(永山啓一)

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