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稲田屋の関東煮を継承、本格販売 福山のソウルフード、元社長も太鼓判

2021/4/15 17:52
阿藻珍味が販売を始めた関東煮のパック

阿藻珍味が販売を始めた関東煮のパック

 大正期から福山市民に親しまれた大衆食堂「稲田屋」の関東煮が15日、本格復活した。屋号を受け継いだ阿藻珍味(福山市鞆町)が、同市元町の天満屋福山店地下1階で持ち帰り販売を始めた。

 【動画】稲田屋、最後の営業

 稲田屋は昨年9月に閉店。ホルモンをしょうゆと砂糖で甘辛く煮込んだ関東煮は昭和初期からの看板メニューだった。阿藻珍味の開発担当者が、稲田屋の稲田正憲元社長(67)からレシピや調理の指導を受け、3月に3日間限定で試験販売。好評を受けて当面の継続販売を決めた。

 この日は午前10時の開店時から、元常連たち約30人がブースに並んだ。同市神村町の松林勉さん(62)は「子どもの頃は鍋で買いに来ていた。自分のソウルフードだと言って、家族皆で食べようと思う」と喜んでいた。列は途切れず、用意した150パックは1時間足らずで完売した。

 稲田元社長は「計器まで使い、十分すぎるほど再現してくれた」と味に太鼓判を押す。6本1080円。当面は1日80〜200パックを売る。味を安定させて販売できるかなどを検証し、数量増や冷蔵商品化などを見込む。

 今後は牛肉と豚肉などを煮た「肉皿」の継承も目指す。阿藻珍味の楠本一徳営業1部部長は「3代、4代と親しまれてきた味を引き継ぎ、次世代にも伝えたい」と話した。(吉原健太郎)

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  • 天満屋福山店で関東煮を買い求める客たち

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