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岡山県内コロナ感染、3000人超す 3月下旬から急増 県や岡山市、封じ込め懸命

2021/4/17 10:00

 岡山県内の新型コロナウイルスの新規感染者が3千人を超えた。死者は1%超の35人。感染力が強いとされる変異株の割合も2月18日の初確認以降、徐々に高まっており、感染は急速に広がっている。県や岡山市はワクチン接種と「攻め」のPCR検査による隔離で封じ込めに乗り出すが、感染のスピードに追い付いていない。

 「厳しい現状をひしひしと感じる」。伊原木隆太知事は今月12日の記者会見でこう述べた。県内の新規感染者は、歓送迎会などが集中した3月下旬から急増。人口10万人当たりの週間感染者は毎週増えている。また3月25〜31日の1週間の新規感染者58人のうち71%の41人が変異株の疑いと判明。1〜7日も新規感染者111人のうち45%の50人が変異株の疑いだった。

 県は「ワクチンが根本的な解決法」とする。岡山、倉敷両市は12日に高齢者施設の入所者へ接種を開始。だが、入所者以外の高齢者への接種は5月17日と1カ月後。医療従事者に至っては、9日時点で接種率が2割にも満たない。伊原木知事は「ワクチンの入手と接種が大変遅れている」と危機感を募らせている。

 岡山市はクラスター(感染者集団)が起きやすい高齢者施設の全職員に定期的なPCR検査をする方針。市内392カ所の職員計約1万1千人が対象。早期の発見と隔離によりクラスターを未然に防ぐのが狙いだ。ただ、定期検査は1週間の感染者が100人を超える状況が2週間続いた場合との条件付き。同様の事例は過去に1度しかなく、実効性には疑問符が付く。

 一方、県は飲食店の営業時間の短縮も視野に入れ始めた。時短の協力金について、伊原木知事は「本年度予算はタイトな立て方をした」として国に臨時交付金の増額を求めている。総額の試算は明言を避けた。


 県内の1〜7日の病床使用率は前週の11・4%より8・0ポイント増の19・4%。8〜14日には22・1%とさらに上がった。医療体制は逼迫(ひっぱく)しつつある。(中島大) 

【グラフ】岡山県の新型コロナウイルス感染者数と医療提供状況

【グラフ】47都道府県・過去1週間の新型コロナ10万人当たり感染者数の推移

【特集】新型コロナウイルスNEWSファイル<8>2021年3月・4月

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