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「レールの響き思い出して」 旧三江線の鉄路再現、三次の江の川カヌー公園

2021/4/17 16:27
「思い出フォトスポット」を案内する田村理事長

「思い出フォトスポット」を案内する田村理事長

 三次市の作木町自治連合会は、同町香淀の江の川カヌー公園さくぎの一角に旧三江線の鉄路を再現した「思い出フォトスポット」を新設した。2018年4月の三江線廃止後に撤去されたレールと枕木を再利用。江の川対岸の廃線路を眺めながら、川沿いを列車が行き交った昔を懐かしむことができる。

 思い出フォトスポットは、コテージ北側の市有地を借りて設けた。厚さ15センチの枕木を3枚重ねて作った縦4・2メートル、横6・5メートルの区画に砂利を敷き詰め、長さ5メートルの2本のレールと7本の枕木で鉄路の雰囲気をよみがえらせた。町内の香淀、伊賀和志の2駅で使われていた駅名看板を市から借りて設置している。

 再利用したレールは、旧三江線の香淀(同町)―式敷(安芸高田市高宮町)間で使われていた。並行する道路を拡幅する目的で約900メートルの廃線路をJR西日本から譲り受けた三次市がレールを撤去。自治連は約50メートルのレールと枕木約1600本を市から引き取り、活用策を練っていた。

 同公園付近は江の川に沿ってレールが延び、ゆったりとした大河の眺めが鉄道ファンの人気を集めていた。川沿いを走る1両編成の列車の写真が、14年に県が展開した観光キャンペーン「泣ける!広島県」のポスターに採用されたこともある。自治連の田村真司理事長(71)は「産業廃棄物として処分寸前だったレールが、思い出として残るように生まれ変わった。レールの響きを思い出しながら記念撮影を楽しんで」と呼び掛ける。(石川昌義)


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