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安佐南工場の設備復旧、10月末までに 広島市が目標 火災影響で今もごみ焼却停止

2021/4/20 23:05

火災が発生した安佐南工場のごみピット。堆積していたごみが焼け焦げ、壁面はすすで汚れている=今年1月(安佐南工場提供)

 ▽事業費は4億9500万円

 火災により広島市安佐南区の「安佐南工場」で可燃ごみの焼却が長期間止まっている問題で、市が設備の復旧目標を10月末までと定めたことが20日、分かった。4億9500万円を投じて、損傷したクレーンなどを修理したり、更新したりする。可燃ごみの受け入れの再開時期は、出火元となったごみをためるピットの損傷度を調べる必要があり、未定としている。

【動画】広島市のごみ焼却施設火災

 複数の関係者によると、市は今月1日、工場を設計・施工したJFEエンジニアリング中国支店(中区)に、設備の復旧を発注した。工期は10月末まで。事業費は、ピットから焼却炉にごみを移すクレーンの復旧で3億5700万円▽放水銃と自動火災検出装置の更新で1億2800万円▽クレーン操作室の窓の更新で1千万円―と見込む。

 復旧では、2基あるクレーンのうち1基の修理を優先し、6月末までに使える状態にするのを目指す。ピット内に残ったままのごみを工場で焼却する狙い。クレーンを支える鉄骨の強度を確認したり、再発防止策を周辺住民に説明したりする手続きを経て、できるだけ早く焼却処分を終える。

 ピットではごみを取り除いた後、内部の損傷具合を調べる。状況によっては補修が必要となる可能性があるため、市内の可燃ごみの受け入れをいつ再開できるかは見通せないという。

 火災は1月7日に発生した。市の可燃ごみの処理能力は、3割を担っていた安佐南工場が止まったため、4〜6月で計6100トンの不足が見込まれる。このため市は、他の自治体に依頼して急場をしのいでいる。

 具体的には、既に委託している安芸地区衛生施設管理組合(広島県坂町)、廿日市市、呉市の3カ所に加えて、今月7日からは県境をまたいで岩国市への搬出を始めた。5月中にも三次市との契約を予定する。4〜6月に5カ所で計4500トンの処理能力を確保できる見通しで、残りは民間委託などで賄う方針でいる。(余村泰樹)

 <クリック>安佐南工場のごみピット火災 1月7日午前11時50分ごろ、広島市安佐南区伴北のごみ焼却施設「安佐南工場」のごみをためる設備「ごみピット」(縦18メートル、横38メートル、深さ28メートル)から出火。消防車延べ288台、消防隊員延べ1031人が出動し、1月22日正午に鎮火した。ピットには当時、可燃ごみ約2370トンがあったという。市のごみ焼却施設は安佐南工場(処理能力1日400トン)と中区の中工場(600トン)、南区の南工場(300トン)の3カ所。現在も停止している安佐南工場は、処理能力の3割を占めている。

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