トピックス

流川メイドカフェ火災 二審も有罪

2021/4/22 17:40

火災が起きた雑居ビルの跡地。今は解体されて駐車場になっている=広島市中区流川町(画像の一部を修整しています)

 2015年10月にメイドカフェの客ら6人が死傷した広島市中区流川町の雑居ビル火災で、ゴキブリ駆除のために使った火を建物に燃え移らせたとして重過失失火と重過失致死傷の罪に問われた元飲食店店長高沢愛章(あいしょう)被告(30)=安佐南区=の控訴審判決で、広島高裁の伊名波宏仁裁判長は22日、禁錮3年、執行猶予5年とした一審広島地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。被告側は判決を不服として即日上告した。

 段ボールなどがあったビル1階の物置スペースでアルコールスプレーを噴霧し、バーナーで火を放った高沢被告の行為と火災の因果関係の有無が最大の争点。控訴審で、弁護側は一審に続いて因果関係を否定し、無罪を主張。検察側は控訴棄却を求めていた。

 伊名波裁判長は、高沢被告が火を放って火柱が目撃されるまで約6分しか経っていなかった点や再現実験をした専門家の証言、他の出火原因が見当たらないことから「高沢被告の行為と火災、死傷の結果に因果関係が認められる」と判断。「可燃物のある場所で大きな火炎を発生させれば建物に燃え移り、人々に死傷の結果を生ずることは容易に予見できる」とし、著しい注意義務違反もあったと認めた。

 火災は15年10月8日夜に発生。高沢被告はビル1階にある飲食店の店長だった。木造2階建てビルが全焼し、2階のメイドカフェにいた客と従業員の3人が死亡、3人がけがをした。


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

トピックスの最新記事
一覧