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80歳ボールボーイ軽快 岩国・由宇の浜辺さん、「地元の誇り」支え続ける

2021/4/23 9:38
15日の中日戦でファウルボールを追い掛ける浜辺さん

15日の中日戦でファウルボールを追い掛ける浜辺さん

 広島東洋カープの2軍本拠地、岩国市の由宇球場で80歳のボールボーイが活躍している。同市由宇町の浜辺陸一さん。「地元に球場があるのは誇り。必要とされる限り続けたい」と、年齢を感じさせない身のこなしで、若ゴイたちを支えている。

 15日にあった中日戦。ライト側ファウルグラウンドのフェンス際で、ユニホーム姿の浜辺さんが身構える。椅子に座って打席をじっと見つめ、打球を目で追う。フライが飛んで来ると椅子を持って待避。ゴロだと素早く立ち上がり、小走りでボールを拾いに行く。

 少年時代から野球好き。1993年の開場当時、所属していた地域の軟式野球チームにスタッフ募集の話があり、飛び付いた。2001年春、JR西日本の運転士を定年退職後、本格的に活動を始めた。

 年間60試合ある由宇球場には、約30人の運営のアルバイトが所属する。1試合当たり10人程度がグラウンドやスタンドで、ボールやバットを回収したり、トンボをかけたり。浜辺さんは最年長。ほぼ毎試合、球場を訪れる。「ユニホームを真っ黒にして厳しい練習に耐えていた選手が、1軍で活躍するのが楽しみ」

 ユニホームを脱ぐと、3人の孫がいるおじいちゃん。4月の誕生日を前に傘寿のお祝いをしてもらった。シーズンオフには毎日約3キロを歩いて体力維持に努める。最近は周囲の心配もあり、スタンドでファウルボールを回収する役割が多くなってきた。「カープの運営のお手伝いをこの年齢までできるのはうれしい」。背筋をピンと伸ばし笑顔を見せた。(川村奈菜)

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