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潮待ち木江の往時巡るマップ完成 広島・大崎上島、建築・逸話紹介

2021/4/24 21:40
完成したマップを紹介する永島さん(左)と蒔田さん

完成したマップを紹介する永島さん(左)と蒔田さん

 潮待ちの港の歓楽街として栄えた面影を残す、広島県大崎上島町南部の木江港一帯を紹介するマップが完成した。若い人の感性も反映させたいと、町観光協会が町内の大崎海星高2年永島亜依さん(16)、蒔田優姫さん(16)の協力を得て作製。「きのえ ねことみちくさ ものがたり」と題し、手描き風の親しみやすいデザインで散策を促す。

 一帯は、明治以降に関西へ向かう帆船が多く寄港したことで発展。大正から昭和にかけて造船業も盛んになり、宴席などに使われた3階建て以上の木造建築が7棟現存するなど、独特の風情がある。

 マップは、木造では異例の5階建ての建物や、船員たちが体を休めたという3階建ての旧木江ホテルをイラスト付きで紹介。商売用の石炭が残っている民家がある、といった逸話も盛り込んだ。レトロな円柱形の郵便ポストなど、点在する見どころを探すコーナーも設けた。

 生徒2人は昨年12月から一帯を巡り、住民たちから建物の由来や暮らしぶりを取材。町内在住のイラストレーター照井博恵さん(34)と一緒に、タブレット端末も活用して仕上げた。A3判カラーの折り畳み式で、3千部作製。町内の観光案内所や宿泊施設などで無料配布する。

 永島さんは「地域のストーリーが分かってもらえるよう意識した。魅力が伝わればうれしい」。蒔田さんは「マップは『未完』。手に取った人が実際に歩き、情報を埋めてほしい」と話す。(渡部公揮)


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