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芸備銀、復興の原点 広島銀前身、被爆1・2年後の写真残る

2021/4/25 23:15
広島県立文書館に寄託されている芸備銀行本店「戦災写真帖」(撮影・高橋洋史)

広島県立文書館に寄託されている芸備銀行本店「戦災写真帖」(撮影・高橋洋史)

 原爆で壊滅的被害を受けた芸備銀行(現広島銀行、広島市中区)本店で被爆1、2年後までに撮影されたとみられる写真49枚が広島県立文書館(中区)で保管されていることが25日、分かった。戦後復興の原点を伝える記録だ。

 天井や壁が崩れた部屋で懸命に働く行員の姿などを写す。いずれも約5・5センチ四方のモノクロ写真。台紙に張られ、表紙に「戦災写真帖(ちょう)」と筆書きされている。1991年以降に広島銀行が県立文書館に寄託していた。来月6日に旧本店跡地で新社屋を開業するひろぎんホールディングス(同)は、4階に新設する史料室で株主や行員向けに一部の写真データを展示する。

 芸備銀行本店は、爆心地から約260メートルの紙屋町(現中区)で、内部を全焼。支店の行員を含め144人が犠牲になったが、混乱の中、2日後に業務を再開した。(桑島美帆)


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  • 芸備銀行本店の「戦災写真帖」。原爆の痕跡を克明に捉えたモノクロ写真が並ぶ(撮影・高橋洋史)
  • 芸備銀行本店の外観。被爆後も修復を重ねて利用されたが、老朽化のため1962年に取り壊された。柱の装飾部分が新社屋の公開緑地に設置されている(広島銀行「創業百年史」編纂資料、広島県立文書館提供)
  • コンクリートがむき出しになった頭取室(広島銀行「創業百年史」編纂資料、広島県立文書館提供)
  • 原爆の痕跡が色濃く残る重役室(広島銀行「創業百年史」編纂資料、広島県立文書館提供)
  • 3階監察部の会議風景。配管がむき出しになっている(広島銀行「創業百年史」編纂資料、広島県立文書館提供)
  • 復興期の芸備銀行本店内。女性行員の姿も見える(広島銀行「創業百年史」編纂資料、広島県立文書館提供)
  • 爆風の衝撃で扉がゆがんだエレベーター(広島銀行「創業百年史」編纂資料、広島県立文書館提供)
  • 「営業室床破壊 下より見る」と書かれた1枚。地下室の物置から撮影された写真とみられる(広島銀行「創業百年史」編纂資料、広島県立文書館提供)
  • 営業室の天井。鉄骨はゆがみ、原爆による火災で焼け焦げた跡も見える(広島銀行「創業百年史」編纂資料、広島県立文書館提供
  • 3階西南にあった文書課(広島銀行「創業百年史」編纂資料、広島県立文書館提供)

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