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マイナンバーカード駆け込み申請急増 広島県内3月17万件、窓口混雑続く

2021/4/27 20:57
広島市中区役所でマイナポイントの申請などをする人たち

広島市中区役所でマイナポイントの申請などをする人たち

 マイナンバー(個人番号)カードの駆け込み申請が増えている。キャッシュレス決済で最大5千円分が還元される政府の「マイナポイント」の特典を得るにはカードが必要で、その申請期限が今月末に迫っているため。広島県内で3月は17万件を超え、今月も申し込みや取得のため市区町の窓口は混雑が続く。

 今月26日、広島市中区役所ではカードを受け取りに来た市民が次々と窓口に並んでいた。「マイナポイントの締め切りが迫っているため、今年に入り急いで申請した」と同区の岸上優理さん(37)。区役所にはポイントの予約と申し込みができる特設コーナーもあり、カードを手にした人は早速手続きを済ませていた。

 県デジタル基盤整備課によると、県内23市町でのカード申請は、ポイント事業が始まった昨年9月が5万7017件。その後減少したが、年明けから増加に転じた。1月は4万3575件、2月は8万8173件となり、3月は17万3181件と倍々のペースで急増した。

 広島市では、3月の申請が前年同月の約15倍の7万4621件に上った。4月はやや落ち着いたものの、18日時点で1万5613件と依然多い。

 カードの申請は郵送やオンラインでもでき、受け取りは原則として区役所など市町の窓口を訪れる必要がある。「休日開庁日や月曜日は混雑しやすい」と広島市の担当者。カードの交付は申請から1、2カ月かかるが、ポイント還元は9月末まで受けられる。

 ただ、3月末時点の県内のカード普及率は28・6%。ポイント効果で申請が伸びているものの、政府が目標に掲げる「ほぼ全国民」とはなお隔たりが大きい。利用者が実感できるメリットが少ないほか、行政側に集約された個人情報がサイバー攻撃などで流出することへの懸念があるためとみられる。同課は「ポイント還元の対象となる今月中に、ぜひカードを申し込んで」と呼び掛けている。(石井雄一、高本友子)

 <クリック>マイナポイント マイナンバーカードの普及を目的に政府が昨年9月に始めたポイント還元事業。最大2万円までのキャッシュレス決済につき、25%に当たる5千円分のポイントが付与される。利用には、自治体に申請してマイナンバーカードを取得し、自分が使うキャッシュレス決済サービスとカード保有者が取得できるIDを、専用サイトで連携させる必要がある。当初は今年3月末までに申請されたカードが対象だったが、期限が1カ月間延長された。


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