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美星町を「星空保護区」に 井原市、米団体に申請

2021/4/28 15:30
星空保護区申請のため、認定基準に沿う照明に切り替えられた井原市美星支所前の街灯

星空保護区申請のため、認定基準に沿う照明に切り替えられた井原市美星支所前の街灯

 井原市は28日、美しい星空の保護活動に取り組む「星空保護区」の認定を目指し、所管する米国の団体に申請した。同市への編入合併前から全国初の光害防止条例を制定するなどの活動に取り組んできた美星町を対象地区とする。今夏にも審査結果が判明する見通し。

 星空保護区は天文学者や環境学者たちによる「国際ダークスカイ協会」が認定する。市は同日、保護区の申請書類を米アリゾナ州の協会本部に提出。申請は住民の保護活動に重点を置く「コミュニティ」部門とした。

 書類は108ページに及ぶ。旧美星町で1989年に制定された光害防止条例や、美しい星空を守るための住民による勉強会の実施など、これまでの取り組みを紹介。住民代表者たちの賛同署名も添えている。

 保護区は欧米を中心に約170件認定されているが、国内では2018年の西表石垣国立公園(沖縄県)と20年の神津島(東京都)にとどまる。2件はいずれも自然公園などの「パーク」部門で、井原市が認定されれば「コミュニティ」部門で国内初となる。

 市は、申請に向けて美星町観光協会などと連携してきた。昨秋以降、町内の街灯など740カ所の照明を認定基準に沿った暖色系で、上方に光を漏らさない特製品に交換。費用の3100万円のうち2500万円を市が担った。国際ダークスカイ協会の東京支部代表を務める東洋大の越智信彰准教授(環境教育)による3月下旬の町内調査では、こうした官民での取り組みが高い評価を得た。

 認定後を見据え、市は本年度、住民や天文愛好家たちによる観光ガイドの育成事業を支援する。町内外の観光や天文、商工、農業の代表者たちによる官民組織を設け、地域活性化策も練っている。大舌勲市長は「光害防止条例など美しい星空の眺めを守る住民の取り組みが、保護区認定の実現を機に将来も発展できるよう支援したい」としている。(高木潤)


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