トピックス

GW初日、今年も閑散 中国地方の観光地、悲痛な声【動画】

2021/4/29 22:51

JR広島駅の新幹線改札口。利用客は昨年より増加した=29日午前11時27分、広島市南区(撮影・山田太一)

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が東京や大阪など4都府県で出される中、ゴールデンウイーク(GW)が29日、始まった。中国地方の主要駅では、1回目の宣言中だった昨年のGWより人出は増えたものの、例年のような混雑は生じなかった。雨の影響もあって多くの観光地は閑散とした。

 JR広島駅(広島市南区)では行楽地や帰省先に向かう人の姿はまばら。家族3人で鹿児島市から広島市内に帰省した主婦(35)は「今年も帰省を控えるつもりだったが、やむを得ない用事ができた。できるだけ実家で過ごす」と話した。同駅北口に広島県が設けているPCR検査の特設会場では、無料の検査キットを受け取ったり検体を提出したりする広島市民たちが列を作った。

 JR西日本広島支社によると、この日の広島駅発着の午前と午後の新幹線下り計4本の自由席の乗車率は16〜39%。GW初日では2020年(約10%)より増加したが、感染拡大前の19年(120〜130%)と比べると大幅に低かった。このGW中、予約が最も多いのは下りが5月1日、上りは5日という。

 西日本高速道路中国支社によると、29日夕まで管内の高速道路で大きな渋滞は発生しなかった。全日空によると、広島空港(三原市)に羽田から到着する便の搭乗率は7〜9割。「利用客は19年とは比較にならないほど少ない」という。

 観光地や繁華街で商売をする人たちからは悲痛な声が上がった。世界遺産の島・宮島(廿日市市)。「ほとんどレジを動かすことがない」。厳島神社に通じる宮島表参道商店街で土産物店を営む女性(80)はため息をついた。悪天候もあって商店街を歩く観光客は少ない。それでも「シャッターを下ろすと商店街が寂しくなる」と店を開けた。

 島内の老舗旅館、錦水館のGW中の予約は6割程度。今年3月後半に期間中は満室となったが、感染「第4波」の急速な広がりとともにキャンセルが相次いだ。志熊聡支配人は「先行きが見えず、厳しい状況が続く」と肩を落とした。

 中国地方最大の商店街、本通り商店街(広島市中区)も例年ほどのにぎわいはなかった。洋品店の山本伸子店長(67)は「普段の週末よりお客さんが少なく、特に年配の人を見掛けない。コロナを警戒して外出を控えているのではないか」と話した。(根石大輔、永井友浩) 



この記事の写真

  • 観光客がまばらな宮島表参道商店街(廿日市市)

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

トピックスの最新記事
一覧