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呉愛育むラムネ絵本 中元本店など企画、街の文化を伝える

2021/4/29 23:29
制作中の絵本について、オンラインで東京の出版社社員と話し合う中元さん

制作中の絵本について、オンラインで東京の出版社社員と話し合う中元さん

 飲料などを製造販売する老舗の中元本店(呉市三条)が、旧海軍にも納入した呉産ラムネを題材に、地元出身のイラストレーターたちと絵本作りに取り組んでいる。ラムネとともに育まれた街の文化をPRし、次代に伝えようと企画。8月ごろ完成予定で、希望する市内の幼稚園や保育園に配る。

 社長の中元順一朗さん(48)が一昨年、東京の出版社社員から、地域の魅力発信に絵本が役立つと持ち掛けられたのがきっかけ。呉市出身のイラストレーター安楽雅志さん(45)=名古屋市=に協力を仰ぎ、新型コロナウイルス禍の中でもオンラインで打ち合わせを重ねてきた。

 ラムネ未体験の男の子が、突然現れた「ラムネ大王」に飲み方を教わってチャレンジする―といったストーリーを構想中。昭和のレトロ感あふれる絵にし、呉市内の景観などを織り込むという。印刷、製本などの資金をクラウドファンディングのサイト「キャンプファイヤー」で6月末まで募っている。

 同社は1925(大正14)年の創業。当初からラムネを製造し、30年代には旧海軍も得意先となった。呉市で建造された戦艦大和の艦内でも同社が伝授した製法でラムネがつくられ、飲まれていたという。現在は、当時の味を再現した「呉大和ラムネ」など6種類を販売している。

 中元さんは「呉ならではの個性を知り、街の未来を考えるきっかけとなる絵本にしたい」と話している。(杉原和磨) 

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