地域ニュース

広島市中心街で高まる開発機運 天満屋八丁堀ビル建て替え 耐震性調査、更新促す(2019年1月16日掲載)

2019/1/16 10:40
2020年以降の解体、建て替えの検討が進んでいる天満屋八丁堀ビル(広島市中区)

2020年以降の解体、建て替えの検討が進んでいる天満屋八丁堀ビル(広島市中区)

 2020年以降の解体、建て替えが検討されていることが分かった広島市中区胡町の天満屋八丁堀ビル。近くの市営基町駐車場・駐輪場の一帯など中区の中心街では新たなビルの構想が数多く浮上しており、今後、急速に街の姿が変わる可能性がある。

 中心街の紙屋町・八丁堀地区は古い建物が多く、14年度の市と県の調査では3391棟のうち6割が築30年以上だった。天満屋八丁堀ビルの建て替えが進めば開発の機運が高まりそうだ。

 建物の更新を促す契機になっているのが、1981年以前の旧耐震基準で建てられた大規模建築物を対象とする耐震性能調査だ。

 市は17年、天満屋八丁堀ビルなど市内22施設を「震度6強以上の地震で倒壊か崩壊する危険性が高い」と公表。うちエディオン広島本店本館(中区)や広島アンデルセン(同)は既に建て替え工事が進んでいる。

 市営基町駐車場の一帯では広島商工会議所ビル(中区)の建て替え・移転が検討され、商業ビル「サンモール」(同)を中心とする一帯でも再開発の計画が浮上している。

 国が昨年10月、紙屋町・八丁堀地区を都市再生緊急整備地域に指定したことも大きい。指定されると土地利用の規制緩和や税制支援などが受けられるためだ。

 建物の老朽化に加え、郊外の大型店に買い物客が流れた影響で、紙屋町・八丁堀地区は求心力が低下している。中国新聞社の17年の商圏調査では、最も利用する広島都市圏の買い物エリアとして16年連続トップだった八丁堀周辺が3位に転落。18年も3位だった。

 集客力を取り戻すためにも、商業施設の建て替えは各社にとって重要な選択肢になりつつある。同時に、それぞれの計画は将来の街のかたちを左右しかねない。長期的な視点も求められる。(小林可奈、東谷和平)


この記事の写真

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

アーカイブの最新記事
一覧