• トップ >
  • >
  • 安全意識、高まる重要性 島根原発2号機6月にも「合格」 中電、適格性疑念の事案も

トピックス

安全意識、高まる重要性 島根原発2号機6月にも「合格」 中電、適格性疑念の事案も

2021/4/30 23:55

 再稼働に向け、原子力規制委員会の実質的な審議を30日に終えた中国電力島根原発2号機(松江市)。中電は2013年12月の申請以降、規制委から繰り返し安全対策への指摘を受けた。新たな取り組みを追加し、費用は6千億円程度に膨らんだ。この7年4カ月間には審議の内外で原発事業者としての適格性に疑念を抱かせる事案もあった。今後は、安全最優先の企業文化の醸成も問われてくる。

 ■安全対策

 中電が申請時に1千億円以上と見込んだ1〜3号機の安全対策費。規制委の相次ぐ指摘でその根拠は揺らいだ。耐震設計の目安として想定する地震の最大の揺れの強さ「基準地震動」、降り積もる火山灰の厚さ、津波の最大の大きさ「基準津波」。いずれも引き上げた結果、対策費は島根2号機の建設費約3千億円の2倍に達することになった。

 それでも中電は、2号機を稼働率79%で運転した場合、年400億円程度の燃料費を削れると試算し、経済的な利点を主張する。ただ2号機は、国が原則40年とする運転期間の終了を8年後に迎える。中電は「運転延長の申請は、現時点で具体的な検討はしていない」と説明する。

 中電は2号機の工事完了を21年度中の早期と見込み、防波壁の補強や耐震性の高い受電設備、フィルター付きベント(排気)設備などハード整備を進める。まとめ会合の終了を受け、規制委の指摘を反映させた補正書を出す。30日の会合で、北野立夫取締役常務執行役員は「準備が整った段階で連絡する」と説明。早く提出する考えを伝えた。

 ■課題
(ここまで 634文字/記事全文 1284文字)

会員限定の記事です
  • 無料登録して続きを読む
  • ログインする


この記事の写真

  • 無料登録して写真を拡大
  • ログインする

 あなたにおすすめの記事