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【詳報・克行被告第55回公判】検察側論告<4>リストは現金供与の実績正確に記載

2021/5/1 2:27

第4 公訴事実第1の別表番号1ないし4の各現金供与についての共謀

1 被告人が本件選挙における案里の当選に向けた活動全般の取り仕切り役であったこと

前記第2.3(4)のとおり、被告人は、本件選挙における案里の当選に向けた活動全般の取り仕切り役であった。

そして、案里が岡崎、平本、下原及び奥原の4名に対して行った各現金供与は、いずれも本件選挙における投票及び選挙運動の報酬の趣旨で行われたものと認められることからすれば、選挙運動の一環として行われたものであることは明らかであり、案里によるこれら4名に対する各現金供与も、被告人の取り仕切りの下で行われたものと推認できる。

さらに、前記第2・3(3)イ(ア)の番号10の証言のとおり、番号10が案里から訪問を指示された県議会議員や市議会議員らについて、被告人から重複して同じ県議会議員や市議会議員らへの訪問を指示されたことがなかったことからも、被告人と案里の間で意を通じて選挙運動を行っていたと認められ、選挙運動の一環である岡崎、平本、下原及び奥原の4名に対する各現金供与も、被告人の取り仕切りの下、被告人と案里の間で意を通じて行われたことが推認できる。

2 リストは、被告人が作成管理していたものであり、被告人が被告人及び案里による本件選挙における投票及び選挙運動の報酬の趣旨での現金供与の実績を正確に記載したものであること

(1) リストの外形的記載内容

リストには、電子データと紙媒体とがあるところ、リストの電子データのファイル名は「陣中見舞い等」であり、リストには、「安佐南区海徳」といった広島県内の県議会議員、市議会議員、町議会議員及び首長らの選挙区及び名字又は氏名と認められる記載並びに「30」や「50」といった金額と思料される数字の記載がなされている(リストには、電子データのファイル名が「陣中見舞い等」であるものと「選対スタッフ支給表」であるものがあるが、公訴事実第1の別表番号1ないし4の各現金供与についての共謀の検討に当たっては前者のみについて論じる。)。

なお、「安佐南区 海徳」等の記載が広島県内の県議会議員、市議会議員、町議会議員及び首長らの選挙区及び名字又は氏名と認められることについては、公知の事実である広島県内の県議会議員、市議会議員、町議会議員及び首長らの選挙区及び氏名並びに後記の名簿等の関係証拠と照合することによって認定できる。また、リストの紙媒体は、リストの電子データを印刷したものに手書きで数字の書き込みがなされたものである。

(2) リストは被告人が作成管理していたものであること

ア リストの発見押収状況
(ここまで 1089文字/記事全文 8696文字)

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