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営業再開、安堵と不安 新型コロナ、見送る業者も多く

2020/5/8 13:58
距離を保つよう呼び掛けるポスターを掲示し、営業を再開した岩国市のスポーツジム

距離を保つよう呼び掛けるポスターを掲示し、営業を再開した岩国市のスポーツジム

 新型コロナウイルスの感染予防で山口県が休業要請を延長しなかった遊興施設などが7日、営業を再開した。約3週間ぶりの開店に客足はまばらで店主たちは表情に安堵(あんど)と不安をにじませた。密閉、密集、密接の「3密」を担保するのが難しいとして再開を見送る業者も多かった。

 県が休業要請を延長しなかったのはバーやスポーツクラブ、ボウリング場など20業種。県外客の大量流入が予想されるパチンコ店だけは休業を10日まで延長した。

 岩国市室の木町のフィットネスクラブオーシャンは受付で客に手の消毒と検温を求め、トレーニングマシンを1台置きに使うようポスターで注意喚起。この日の利用者は通常の4割減。隣県の大竹市から訪れる人が多く、釘屋正登常務は「ようやくの再開でほっとしているが、予防は会員頼み」と厳しい表情で話す。

 一方、岩国市などでカラオケ4店を運営するトーゴーマシンサービスは感染が収束していないとして再開を見送った。仲間弘道専務は「3密のイメージがつきまとう業種。無理して再開するより延長した方が安全と判断した」と説明する。

 山口市の湯田温泉料飲社交組合(約250店舗)の磯村浩之組合長は、自身が営むバーの席数を半分に減らし、屋外スペースを新設して11日の再開を目指す。「県は休業要請を解く一方で、県民に『飲みに出るのは控えて』と呼び掛けている。どうしたらいいんだ」と頭を抱える。周南市銀南街のバー「ハンズ」の山下章広オーナーも「市民の声や視線が気になる」とし、当面はテークアウトだけの営業を続ける。

 一方、県はパチンコ店について11日に再開後も31日まで土日の営業は自粛するよう要請。運転免許証などで県外客を排除するよう求めている。岩国市中心部でパチンコ店を営む市遊技場防犯組合の野沢哲組合長は「他県ナンバーの客には駐車場で入店しないよう声掛けしたい」と話している。(永山啓一、東聡海、村上昭徳) 

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