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高齢者ワクチン「7月末接種完了は無理」 広島市、見通しは10月初旬 政府に対策強化要望

2021/5/10 23:00
政府に対し、接種態勢づくりに向けた対策強化を求める阪谷局長(広島市役所)

政府に対し、接種態勢づくりに向けた対策強化を求める阪谷局長(広島市役所)

 新型コロナウイルスの高齢者向けワクチン接種で、広島市の阪谷幸春・保健医療担当局長は10日、政府が7月末までとする終了目標は現状では無理があるとの認識を示した。ワクチン接種のスケジュールを発表した記者会見で「ワクチンを確保したので、とにかく期間までにやってくれと一方的に言われても無理だ」と主張。政府に対し、接種態勢づくりに向けた対策強化を要望したと明らかにした。

新型コロナウイルスワクチンの都道府県別接種数

 阪谷局長は、市として高齢者向け接種を終えるのは10月初旬になるとの見通しを示した。国の要請に沿えない理由として「協力してもらえる医療機関や集団接種会場には限度がある。政令指定都市は人口が多い」などと説明した。

 同時に「できるだけ前倒しできるように力を尽くしたい」と強調した。具体的には、地元の医師会に再度要請し、協力する医療機関や接種回数を増やしてもらうのを検討中という。

 接種の課題として、医療従事者や会場の確保を課題に挙げた。その上で政府に対し、医療機関が一般の診療を休んで接種だけの日を設ける場合に減収分を補償する▽歯科医師が、接種を受けることが適当か判断する予診もできるようにする―など6項目を要望したと明らかにした。

 政府は既に、集団接種に医師や看護師を派遣する医療機関に対し、1時間当たり医師7550円、看護師2760円を支援する▽歯科医師による接種を可能とする―と表明している。阪谷局長はこれについて、さらなる上積みの検討が必要との認識を示した。(余村泰樹) 

【グラフ】広島県の新型コロナウイルス感染者数と医療提供状況

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