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オンライン授業、対策急ぐ 広島県立中・高、24日ごろ移行念頭

2021/5/11 22:59

 広島県が打ち出した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)対策に応じ、県教委は11日、県立高80校と県立中3校へ原則、オンライン授業に移行するよう通知した。各校が中間試験を終える24日ごろからの対応を念頭にしている。新型コロナ禍で情報技術(ICT)端末を使った在宅学習が広がっているが、習熟度や通信環境は異なっており、県教委と各校は授業形態の検討を急ぐ。

 通知は、県がクラスターを未然に防ぐとして10日に公表した県内の高校向けの対策に沿った。原則オンライン授業ができるようにする▽部活動で他校との練習試合や合同練習をせず、必要最小限の活動にする▽寄宿舎から自宅への帰省を制限▽教職員や外部指導員のPCR検査受検の強化―を6月1日まで求めている。

 他の公立高や私立高には、県と県教委が通知文を伝え、協力を依頼した。

 県教委は11日、対象の県立の中学校と高校の緊急ウェブ校長会を非公開で開いた。県教委によると、県教委職員が14日までに各校を訪問し、ICT端末や通信環境の有無、教員の指導体制などを聞き取る。その上で、具体的な授業形態を詰めるとする方針を伝えた。

 参加者からは「通信環境がない生徒はどうすればいいか」「生徒は全く学校に来てはいけないのか」などの質問が出たという。県教委学校経営戦略推進課は「生徒の安全安心は第一。どうすれば学びを止めずにオンライン授業を進められるか考えたい」とした。

 県教委は2020年度から、県立高の新入生へ段階的に1人1台のICT端末を保護者負担で持たせている。全校の1年生と35校の2年生が所有し、授業に生かしている。

 1、2年生がICT端末を持つ誠之館高(福山市)の中原健次校長は今回の方針を「昨年の休校中の経験もあり、教員もほぼできる。取り組みやすい」と語った。一方、県北部の高校の関係者は「通信環境が整っていない」と案じ、希望する生徒が登校できるような対応も探るとした。

 祇園北高(広島市安佐南区)は1、2年生が課題のやりとりなどに活用している。ただ、3年生は自宅に端末がない生徒もいるという。森田晋也教頭は「スマートフォンで画面を見たり、書き込んだりするのは大変」と受け止めた。(赤江裕紀) 

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