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周囲から「ばい菌の塊」、体に消毒スプレー…医療従事者への差別22件 広島県医師会調査

2021/5/12 9:59

 広島県医師会(広島市東区)は、新型コロナウイルスにまつわる医療従事者への風評被害の実態を調査した。昨年10月〜今年2月に医師や看護師、その家族らが差別を受けた事案が22件確認されたという。同会は「医療現場の負担になる」と、誹謗(ひぼう)中傷を慎むよう呼び掛けている。

 昨年12月と今年1月、県内の市や地区の医師会31団体に調査票を送り、うち10団体から報告を受けた。医師や看護師らに向けられた差別は、周囲から「ばい菌の塊。近寄らんとって」と心ない言葉を浴びせられた▽体に直接、消毒スプレーを吹き掛けられた―など。近所から露骨に避けられるようになり、長年勤めた職場を辞めた事務員もいた。

 家族が標的になったケースもある。ある看護師の子どもは小学校で「コロナ、コロナ」とはやし立てられたという。スポーツチームから「2週間以上の休職か退職をしないと、子どもを試合に出さない」と告げられ、看護師が休職した事例もあった。

 県医師会の松村誠会長は「医療者を支える動きが広がる一方で、根強い差別があるのは残念。正しい知識を持ってほしい」と求める。調査の概要は近く、公式ホームページで公表する。風評被害をなくすよう訴えるポスターも作製し、5月中に県内の医療機関に配って張り出してもらう。(田中美千子) 


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