トピックス

予備費10億円、PCRに使い残額49万4000円 広島県、積み増しへ

2021/5/12 23:12

広島県庁

 広島県は12日、2021年度一般会計当初予算で不測の事態に備えて確保していた予備費10億円の残額が49万4千円になったと明らかにした。新型コロナウイルス感染の拡大を防ぐPCR検査にほぼ充てた。14日開会の県議会臨時会に提案する21年度一般会計補正予算案で10億円を積み増す。

 県財政課によると、当初予算の予備費から、広島、福山両市の事業所(従業員10人以上)を対象にしたPCR集中検査に6億4100万円を割いた。PCR関連ではほかに、感染動向の早期把握のためのモニタリングに2億7300万円▽広島市中区の本通り商店街そばに開設するPCRセンターに4300万円▽三原市での臨時検査ブース設置に3千万円―を使う。

 別に、クラスター(感染者集団)が発生した県内施設への対策チームの派遣費用として1千万円を配分した。これらを含めて予備費のうち計9億9950万6千円の使い道が決まったため、今後の緊急時に速やかに対応できるよう10億円を追加することにした。

 補正予算案は11億6500万円。予備費のほか、広島市213カ所、福山市107カ所の薬局が協力しているPCR検査キットの配布、回収を6月末まで1カ月延長する経費として1億6500万円を計上した。

 財源として、借金返済のために蓄えた減債基金を10億8200万円崩す。財源調整的基金の残高は、減債基金だけの110億3700万円となる。自由度の高い貯金である財政調整基金は21年度当初予算の編成でゼロとなっており、厳しい財政運営が続いている。(岡田浩平) 

【関連記事】

広島県大規模PCR、専門家は評価と懸念で二分「時宜得た」「効果疑問」

広島県、40万人規模のPCR検討 従業員10人以上の企業

高齢者ワクチン接種券発送、6月中に大幅前倒し 広島市


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

トピックスの最新記事
一覧