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能力限界、PCR見直し 広島県「読み甘い」苦言も

2021/5/13 22:49
PCR検査態勢などについて答える湯崎知事(広島県庁)

PCR検査態勢などについて答える湯崎知事(広島県庁)

 広島県は13日、新型コロナウイルスの無症状の感染者を早く発見するために広げたPCR検査態勢の見直しを始めた。感染者の急増で優先して検査すべき接触者たちが増え、能力が限界に近づいているためだ。広島、福山両市の事業所向け集中検査と、薬局での検査キットの配布は同日までに一時停止し、再開時期は未定という。感染者の急増を読み切れず、独自の拡大戦略が足踏みしている。

 県によると、両市の従業員10人以上の全ての事業所を対象にした検査のうち、6日から受け付けていた広島市分の予約は11、12日、相次いで止めた。福山市は13日朝から予約を始めたが、すぐに停止した。予約済みは広島市で約7万人、福山市で約2万人。当初は広島市で20万人、福山市で8万人を見込んでいた。

 希望者のニーズに十分には応えられない状況にもかかわらず、県は詳しい経緯や今後の対応などを発表していない。全従業員の検査を希望し、一部の予約ができていない広島市の流通事業者の担当者は「流行させられないとの思いから協力を決めたのに…。知事が言い切った割に、準備ができていない」と指摘した。

 薬局での検査キットの配布には広島市の223カ所、福山市の111カ所が協力しているが、12日に配布をやめた。すでに配った分については、予定通り検体を回収して検査する。

 県の説明では、感染者が急増し、保健所や医療機関を介した優先度の高い検査の件数が伸びている。検査結果が判明するまで、通常と比べて時間がかかるケースも出始めているという。

 湯崎知事「大変申し訳ない」、一問一答も
(ここまで 656文字/記事全文 1713文字)

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