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高齢者ワクチン1カ月、1回目接種2%未満 中国地方、供給増え加速の見通し

2021/5/13 22:49

 高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種の開始から1カ月で、中国地方では1回目を終えた対象者は2%に満たない。ただ、今週から各県へのワクチンの供給量が大幅に増えているため、接種は進んでいく見通しという。

 【一覧表】都道府県のワクチン接種状況

 65歳以上の接種は4月12日にスタート。約3週間おいて2回目を接種する。首相官邸の公表データによると、中国5県の対象者約223万3千人のうち、今月9日時点で1回目が終わったのは2万9231人。接種率は1・3%にとどまる。県別では鳥取の3・9%が最高で、広島1・1%、山口1・6%、岡山0・4%、島根1・7%。2回目を終えたのは、5県合わせて1388人(0・1%)にとどまる。

 ▽「接種率は今後向上していく」

 接種が進まなかったのは、ワクチンの供給量が限られていたためという。広島県によると、多くの市町は大型連休明けに接種を本格化させたばかり。10日と17日の週には、これまでの倍以上の計約30万回分が入り、その後も安定的に届く見通しだ。県の担当者は「接種率は今後向上していく」とみる。

 一方、菅義偉首相が目標に掲げる7月末までに完了できないとする自治体もある。主な理由には医療従事者の確保の難しさを挙げるところが多い。広島市では、対象者全員が接種する場合、完了時期は10月初旬と見込む。市健康推進課は「集団接種会場や個別接種をする医療機関の増加に努めている。できる限り早く行いたい」とする。

 高齢者より先に始まった医療従事者の接種完了も、もう少し先になりそうだ。中国5県の医療従事者で2回目を終えた割合は25・5%。広島県内の医療従事者からは「自分の接種を終えていないのに、住民の接種をするのは不安だ」という声も上がる。(衣川圭) 

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