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【速報】「十字架を背負って広島の地を歩く覚悟」 6月18日判決 河井克行元法相買収事件

2021/5/18 16:54

最終弁論のため東京地裁に車で入る克行被告=18日午前9時26分(撮影・浜岡学)

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、地方議員や後援会員ら100人に計2901万円を渡したとして公選法違反罪に問われた元法相で元衆院議員の河井克行被告(58)の第56回公判が18日、東京地裁であり、弁護側が最終弁論で執行猶予付きの判決を求め、結審した。判決は6月18日に言い渡される。

 克行被告は最終意見陳述で「一昨年に行ったことは決して許されない。政界を混乱に陥れたことを深く心からおわびします」と謝罪。「たった一つの希望を述べさせていただくなら、一日も早く地元に帰り、おわび行脚をさせていただきたい。十字架を背負って広島の地を歩く覚悟だ」と述べた。

 弁護側は最終弁論で100人のうち90人に渡した現金について、妻の案里元参院議員(47)=有罪確定=を当選させる目的があったと認めた上で「主たる目的ではなかった」と重ねて主張。地方議員らに配った現金は「仲間づくりや、次期衆院選で自身を支援してもらうためだった」などと述べた。犯行を反省し、議員辞職などで社会的制裁も受けた点などを訴え「温情ある執行猶予付きの判決を切にお願いする」と強調した。

 公判は、起訴から100日以内に判決を出すよう努める「百日裁判」として審理されたが、昨年7月8日の起訴から11カ月を経て判決の言い渡しとなる。同年8月の初公判で克行被告が全面無罪を主張し、検察側が証人として申請した地方議員らの尋問が50人超に上り、審理に時間を要した。克行被告が弁護団を解任して公判が1カ月半中断したのも影響した。

 起訴状によると、克行被告は自民党の新人候補だった案里氏を当選させるため、19年3〜8月に広島県議や市町議、首長、後援会員ら100人に計2901万円を渡したとされる。

 克行被告は今年3月の被告人質問で全面無罪を訴えた従来の主張を一転させ「案里の当選を得たい気持ちが全くなかったとはいえない」と説明。現金を渡したとされる100人のうち90人への買収の意図を認めた。買収資金の原資は「手持ち資金」とし、政界引退も表明した。案里氏との共謀は否定した。

 一方、検察側は4月30日の論告求刑公判で「現職国会議員による犯罪史上、前代未聞の突出して悪質な公選法違反事件」として懲役4年、追徴金150万円を求刑。「相当期間の矯正施設内処遇が必須」と強調した。克行被告が陣営を仕切る総括主宰者だったとし、案里氏との共謀は「成立は明らか」と訴えた。

 案里氏については2月、県議4人に買収目的で160万円を渡したと認定した懲役1年4月、執行猶予5年の有罪判決が確定。当選無効となり、4月の再選挙で野党3党が推した諸派新人が当選し、自民党候補が落選した。


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