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広島県、緊急度最高の「フェーズ4」導入 入院病床700床確保へ 一般治療に制約も

2021/5/21 22:37

 広島県は、新型コロナウイルス感染症の入院病床の体制として、緊急度の最も高い「フェーズ4」を20日から導入した。昨冬の「第3波」を上回る感染拡大に対応するため。5月末までに入院病床700床、療養ホテルの部屋1700室を確保する。病床がコロナ対応に振り向けられるため、手術の延期など一般の治療の制約が広がる可能性もある。

 「フェーズ」は、県内の入院病床と療養ホテルの部屋をどれだけ確保するかという指標。感染状況を示す「ステージ」とは異なる。「フェーズ0」が通常の体制で病床200床、ホテルはなし。感染の広がりとともに数を増やし、昨年12月18日には「フェーズ3」(病床500床、ホテル1400室)まで引き上げた。

 「第4波」による感染拡大が続いているために新たに設けたのが「フェーズ4」。病床はフェーズ3の1・4倍の700床、ホテルは1・2倍の1700床を確保する。ただ、第3波の2倍の感染者が出ると想定すると、入院病床に必要なのは千床。今後の流行を見極めながら、さらなる病床の確保を検討する。

 これまで重症治療を担ってきた広島大病院(広島市南区)は中等症向けの28床を新設し、重症向けも2床増やして8床とした。木内良明病院長は「多くの病院に協力してもらうため率先して行った」と話す。県立広島病院(同)は病床拡大の工事中で、週明けにも病床数を2倍近くに増やす。このほか今回からコロナ患者の受け入れを決めた病院が5施設ある。

 20日の入院患者は387人で、第3波のピークの344人を既に上回る。自宅などで療養する人も1200人を超し、感染拡大に歯止めはかかっていない。

 県健康福祉局の平中純総括官は「県民の命を守るための医療体制を整える。感染拡大を防ぐためにとにかく外出を最小限にしてほしい」と訴える。広島市内の救急医は「コロナ病床が増えているというのは代わりに何かが減ったということ。ほかの患者を診られなくなる恐れがある」と危機感を募らせた。(衣川圭) 


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